“微ホラー”の探索アドベンチャー。不登校気味の女子高生が体験した不思議な物語が描かれる。自宅で眠りに就いたはずが、目覚めると見たこともない建物の中に
「その小さな手にうたを」は、老朽化した暗い建造物の中を、心に深い傷を負った少女が探索する中編アドベンチャーゲーム。逃げイベントやトラップなどによる「デッドエンド」のほか、「トゥルー」「ノーマル」「バッド」の3種類のエンディングが用意されている。想定プレイ時間は2〜3時間程度。
ゲームの主人公は「ちさと」という名の女子高校生。心に深い傷を負い、現在も病院通いを続けている。学校にはあまり通えていない。父親との二人暮らしで、父親はちさとのことを何かと気にかけてはいるものの、仕事が忙しく、毎日帰りが遅いこともあって、彼女に強い態度を取れないでいる。
そんなある日、ちさとは父親との諍いの末、制服のまま寝てしまう。目覚めたとき、父親は家の中にはいなかった。ひと通り家の中を探し回ってみたが、寂しくなって再び、制服のまま寝てしまった。
しかし、次に目覚めると、そこはまったく見覚えのない、奇妙な場所だった。ここはどこなのか? いったい何が起きたのか? そしてこの先、どにような結末を迎えるのか……?
意識状態はくすりで回復できるが、くすりの飲み過ぎには要注意
ゲームの序盤は、現代日本の家屋の中。それ以降は薄暗く、見通しの悪い、老境化した建造物の中を探索してまわる。
操作はキーボードで行う。【↑】/【↓】/【←】/【→】キーで主人公の移動。【Shift】キーを併用すれば、ダッシュすることができる。目の前のキャラに話しかけたり、物を調べたり、操作したりは決定キー(【Z】/【Enter】キー)で行える。
メニューを開くのはキャンセルキー(【Esc】/【X】キー)。メニューでは「持ち物」の確認とくすりの使用、意識状態の確認などを行うことが可能。くすり以外の持ち物は、使用できる場面で自動的に「使用するかどうか」のメッセージが表示され、そのほかの場所では使うことができない。
意識状態はメニューに「※」マークで表示される。マークの最大数は5。主人公が精神的に大きなショックを受けるか、「餓鬼」に襲われるなどでダメージを受けるたびに減り、0になるとデッドエンドとなる。「※」マークは、「くすり」を飲むと全回復するが、くすりの使用回数が一定数を超えてしまうと、エンディングでバッドエンドを迎える。