一枚の画像ファイルを直接表示するのではなく、サブフォルダやアーカイブ(書庫)ファイル、PDFファイルなどにまとめられたものを「本のページをめくるように閲覧する」というスタイルのユニークな画像ビューア。ページレイアウトに応じて右綴じ/左綴じを選択したり、サムネイルをカスタマイズしたりする機能もあり、書籍や雑誌からスキャンしたページをライブラリ化するのにお勧めだ。アーカイブファイル化されていない一枚ごとの画像を表示する場合、サムネイルウィンドウに表示されるフォルダの下にサブフォルダを作って保存し、さらにオプションを設定しておく。つまりサブフォルダをアーカイブファイルとみなし、その中にある各ファイルをページとしてビューアに表示する形だ(ビューアで直接画像を開くわけではないので注意しよう)。PDF文書では埋め込まれている画像を抽出して表示するようになっており、文書そのものの閲覧を目的としているわけではない。
この二点を押さえておけば、フィルタ機能も相まって画像の閲覧がグッと便利になる。一般的な画像ビューアとは異なり、関連するものを分類した状態で管理できることや、アーカイブファイル化でサイズをコンパクトにできるといった点は大きなメリットだ。書籍や資料を画像データ化して管理したい方には、ぜひお試しいただきたい。
(福住 護)