印象派・後期印象派の巨匠とともに学びながら恋をする、ユニークな“美術史系”恋愛アドベンチャーゲーム。誰もが知っている“美の巨匠”が多数、登場する。美大志望の女の子が飛ばされた先は異世界の美術学校
「恋の筆触分割 Windows版」は、「異世界の美術学校を舞台に、美大志望の少女が若き日のゴッホやゴーギャン、ルノアール……といった巨匠たちと学園生活を送り、恋を育んでゆく」という設定の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。3組のペアの中から一緒に過ごす相手を日ごとに選び、自らの進路を定めてゆく。用意されたエンディングは全18種類。
主人公は19歳の女の子「日向葵」(デフォルト名。変更可能)。国公立の美術大学への進学を希望していたが、受験に失敗し、昼はバイト、夜は再受験を目指して勉学に励むという生活を送っていた。
そんなある日、気分転換に美術館を訪れて「印象派・ポスト印象派」展を楽しむ。印象派とそこから発展したポスト印象派の作品は幼い頃、葵に新しい世界を見せてくれたお気に入りの絵画だ。順番にジックリと巨匠たちの作品を鑑賞していったが、最後に題名も作者も不明の一枚の絵と出合う。その絵を見て懐かしさを感じる葵。
すっかり満足して帰ろうとしたとき、葵は異変に巻き込まれてしまう。次の瞬間には見知らぬ広間にいて、服装も変わっていた。飛ばされた先はなんと異世界の「ソレイユ美術アカデミー」という名の学校だった……。
若き日の印象派・後期印象派の巨匠が主人公の恋の相手
ソレイユ美術美術アカデミーでは、のちの巨匠たちが同級生や先輩などで登場する。
フィンセント・ファン・ゴッホは、人懐っこくて明るく、好奇心旺盛なクラスメイト。アカデミー校長の兄で、画商コースに所属しながら、趣味で絵を描いている。
ポール・ゴーギャンは、ぶっきらぼうで授業をサボりがちなクラスメイト。しかし、絵画には真剣。フィンセントと仲がよく、一緒に行動していることが多い。
クロード・モネは、睡蓮の庭を校内に造ってしまう行動派。陽の光が好きなことから、学校では少数派の戸外制作をもっぱら行っている。
ピエール=オーギュスト・ルノアールは、女の子が大好きで、一見軽薄に見られがちな言動をよくする。モネとは入学以前からの友人で、女子と遊んでいないときは一緒に戸外制作かアルバイトをしている。
エドゥアール・マネは、一学年上の先輩。校内のカフェ・ゲルボワにいることが多い。俺様気質で、葵のことをよくおちょくる。サロンへの入選に固執している。
エドガー・ドガは、皮肉屋で自分に自信があり、決して自分を曲げようとしない。サロンに対抗して、別の手段で作品を発表しようとしている。
これら6名のキャラが攻略対象となる。
深く付き合うペアを前期で選び、後期ではそのペアとの親交を深める
そのほかにも、もちろん脇を固めるキャラクタが登場する。
ジャコブ・カミーユ・ピサロは、葵が異世界で最初に出会った人物。アカデミーの教師で、途方にくれている葵をアカデミーの編入生として過ごせるようにしてくれた親切な紳士。葵のクラスの担任となり、何かと葵のことを気に掛けてくれる。
ベルト・モリゾは、上品かつ活発なクラスメイトの女の子。自分を律することができ、みんなを引っ張る力も持つ優等生。女流画家の地位を高めたいと思っている。
メアリー・カサットは、かなりおっとりとしたクラスメイトの女の子。究極のマイペース人間で大食らい。人をからかうのが好きだったりもするお嬢様。
テオドル・ファン・ゴッホは、フィンセントの弟で、学校の校長。年齢以上に大人びた雰囲気をまとい、一見厳しそうだが、生徒を全面的にバックアップしてくれる。
ゲームの内容はシナリオ分岐形式のアドベンチャーゲーム。シナリオの随所で表示される選択肢により物語が分岐してゆく。シナリオは大きく前期と後期とに分かれ、前期は、フィンセント+ゴーギャンの年下コンビ、モネ+ルノワールの同い年コンビ、マネ+ドガの年上コンビのうち、どのペアと一緒に過ごすかを日ごとに選択する。後期は、前期で主に選択されたペアに密着したシナリオが展開され、恋愛の相手が絞り込まれてゆく。