口の利けない少年がしゃべる猫とともに世界一周を目指す“RPG風探索ゲーム”。6文字までの言葉で質問して謎を解くアドベンチャー要素もある。壁の向こう側の真実を目指し、15歳の少年は旅を続ける
「落葉の大地を走れ」は、主人公の少年と猫が「神々の国があるとされる壁の向こう側を目指し、世界一周の旅をする」という設定の、自由度の高いアドベンチャーゲーム。旅先で何かをするのもしないのもプレイヤーの自由。いつでも好きなときにエンディングを迎えることができる。
主人公は、漁師村「カーセ」で生まれ育った少年「フォン」。ある日、神々の国──人が生きてはゆけない、天国とされる壁の向こう側──が描かれた古い世界地図を手に入れる。そびえ立つ岩の壁と山の向こう側は本当にあるのだろうか? 15歳になったフォンはそのことを確かめるために村を離れ、旅に出る決意をする。
一人で旅をするつもりだったフォンに無理矢理ついてきたのは、人語を話す不思議な猫「マオ」(名前はプレイヤーがつけることも可能)。2年前、危ないところを助けられたマオはフォンのことをご主人様と慕い、何度置き去りにしようとしても追いかけてくる。しかし、マオがついてくるのは悪いことではない。フォンがしゃべれないことを知る人のいない場所では、マオにしゃべらせて、他人と会話できるからだ。
はたしてフォンとマオは無事、世界を一周し、目的を果たすことができるだろうか……。
行動するたびにMP/HPが減る。きちんとした食事と睡眠で回復させよう
目標は「世界一周して故郷に帰る」ことだが、ゲームをどこで終了させるかはプレイヤーに委ねられている。自宅に帰って母親に話しかければ、いつでも旅を終了させることができる(大陸地図を使えば、村には一瞬で帰還できる)。一方、旅を続けた場合でも自由度は非常に高い。仲間を作ったり、料理などの特定の技能を極めたり、各地で謎を解いたり、世界の深層を目指したりと、旅の中で「何を求め、何を行うか」はプレイヤー次第だ。
ゲームを進める上で最も重要なのは、食べることと寝ること。「落葉の大地を走れ」では、MPが満腹度、HPが体力を示し、どちらの数値も主人公が何らかの行動を起こすことによって徐々に減少してゆく(HPは敵の攻撃でも減少する)。MP/HPの値を毎日こまめに回復させることが大切。MPは食事することで、またHPは睡眠を取ることで回復する。
食事は、どこでも手軽に食べられる携帯食と、料理されたものの二つに大別されるが、料理されたものを食べ続ければ、フォンとマオの基礎体力(HPの最大値)が上がる。なるべく料理されたものを食べるようにしたい。睡眠は、宿屋あるいはテントを張っての野宿で取ることができる。宿屋に泊まれば当然、宿泊費がかかるが、宿泊費は収入に比べて高い。野宿なら宿泊費はかからないが、テントはある程度の広さがないと張ることができない。
カタカナ6文字までの言葉で街の人に質問し、情報を収集
1日は「朝」「昼」「夕」「夜」の四つの時間帯からなり、時間帯によって「できること」「できないこと」が変わってくる(1週間は「山」「月」「海」「日」の4日周期)。
街では、日中に働いてお金を稼ぎながら、仕事に応じたスキルを身につけることができる。街中で情報収集していると、さまざまな謎が湧き上がってくる。それらの謎は解いてもよいし、無視してもよい。
謎を解くのに重要なのがNPCへの質問。ただし、主人公がしゃべれないため、NPCの前で決定キーを押すだけでは会話は成立しない。何か質問をするには【Shift】キーを押して画面左上に各種マークを表示させ、左端の会話マークを選択して、猫に質問させる内容を登録しておく必要がある。質問内容はカタカナ6文字までの言葉で登録できる。
【Shift】キーで表示されるマークは、街中と街の外とでは異なる。外で重要なのは「テント」と「指」。人の横幅で5×5以上の広さがある場所でテントマークを使えば、テントを張ることができる。岩壁の前で指マークを使うと、最大9段までの岩壁を登ったり、降りたりすることが可能。ただし、登ることのできる高さは登山レベルによっても制限される。