サクサクとプレイできる“似非童話風微ホラー探索アドベンチャー”。20以上のエンディングが用意されている。少女は決して生きては帰れぬアカズキンの巫女に選ばれる
「オオカミサマ」は、森の奥のお屋敷に住む大神様への生贄とされてしまった少女を操作し、途中で死なずにエンディングを迎えることを目指すホラーアドベンチャー。いとも簡単に死が訪れる恐怖の館の中で生き延び、なんとかエンディングまで辿り着こう。全体を通してダークな雰囲気が漂う、ストーリー重視の作品。
ゲームの主人公は、とある村の名も知れぬ少女。村で毎年一人が選ばれるアカズキンの巫女に今年、選ばれてしまった。アカズキンの巫女の役目は、森の奥にある屋敷に住む大神様に仕えること。しかし、歴代のアカズキンの巫女で、村に戻ってきた者は誰ひとりいない。恐らくはもう生きていないのだろう。巫女といいながら、アカズキンの実態は大神様への生贄なのだ。
……といって逃げることはできない。もし、逃げ出すようなことがあれば、村に残った少女の家族は末代まで迫害されるだろう。少女が逃げ出さないよう、監視役として狩人の青年も付けられている。もし逃亡したら、青年に撃ち殺されるのは確実だ。はたしてアカズキンの巫女に選ばれてしまった少女の運命やいかに……。そして、大神様の正体とは?
大神様のお屋敷の中ではどんな些細な行動も死につながる可能性が
ゲームの内容はRPG形式のアドベンチャーゲーム。カーソルキーで主人公を移動させ、決定キー(【Z】/【Enter】/スペースキー)で目の前の物を調べたり、人に話しかけたりする。セーブなどはキャンセルキー(【X】/【BackSpace】/【Insert】キーなど)でメニューを開いて行う。
移動の際に【Shift】キーを同時に押し続ければ、ダッシュすることも可能。「オオカミサマ」では敵に追いかけられる場面が多く、ダッシュは重要だ(ただし筆者の環境では、ダッシュと通常移動の差を感じることはできなかった)。敵に追いつかれたらゲームオーバーとなる。
ゲームの進め方は、一般的なRPG形式アドベンチャーゲームと同じ。フィールド内のあらゆる場所を調べ、アイテムを入手したりフラグを立てたりして、シナリオを進展させてゆく。ただし「オオカミサマ」では、何かあるとすぐに主人公が死んでしまう。何かをする前には、必ずセーブするようにしたい。
ゲーム内での会話も多少はあるが、登場人物は少なく、狩人や一部のキャラを除くと、話しかけることはできないため、会話による情報収集は望めない。