単に地図上にマーカーを配置したり、図を描いたりするだけでなく、それらに独自のフィールド(入力項目)を割り当てることにより、地図と連携したデータベース的な使い方ができるのが大きな特徴。詳細情報に入力項目を追加するのは、データベースにおけるテーブル設計にちょっと近い感覚。入力項目の設定はレイヤごとに行うので、記録したいデータに応じてレイヤの構成を考えるのが、使いこなしの上でのポイントになりそうだ。ベースとなる地図は、国土地理院のものとOpenStreetMap(OSM)のものとが標準で設定済み。地理院地図は等高線や標高による塗り分けがされ、OSMは住宅地の道路まで細かく描き込まれているといった違いがある。この二つ以外にもユーザが地図タイルを指定することでさまざまな地図を利用できるし、オンライン(インターネット地図)とオフライン(ローカル地図)を使い分けられる柔軟性も魅力だ。
プライベートな旅の記録から学術調査のような分野まで、場所にまつわる情報であれば、さまざまな用途に利用できそうだ。
(福住 護)