インターネット上の地図サービスを利用して、自分だけのオリジナル地図を作成できるソフト。地図にマーカーや図形を書き込んだり、記録した情報を検索したりできる。「DocuMap feel」は、国土地理院やOpenStreetMap(OSM)などの地図に、ユーザが独自の情報を追加できる“地図活用ソフト”。「ポイント」と呼ばれるマーカーアイコンや図形などのオブジェクトを配置し、さらには文字列や写真などの詳細情報を設定することにより、地図と連携した位置・情報の検索を可能にする。レイヤ機能に対応し、レイヤごとにデータを管理できる。
起動後に表示される「ドキュメントリスト」(地図サービスを利用して作成したデータは「ドキュメント」単位で保存される)は、作成したドキュメントが一覧表示されるもので、ドキュメントを「新規作成」したり、「削除」したりすることも可能。ドキュメントを開くと、地図画面が表示される。地図画面は、
- 地理院地図(インターネット地図)
- 地理院地図(ローカル地図)
- OpenStreetMap(インターネット地図)
- OpenStreetMap(ローカル地図)
の各タブ画面からなり(初期状態)、用途に応じて自由に切り替えられる。表示場所や倍率、設定したオブジェクトなどはすべてのタブ画面で共通だ。ローカル地図は地図データのキャッシュが保存されたもので、インターネットに接続していない状態でも利用できる(設定によりGoogleマップも利用できるが、キャッシュ保存ができないため、オンライン時のみ使える)。地図上には「ポイント」を配置できるほか、線を引いたり、多角形(ポリゴン)を描いたりすることが可能。これらのオブジェクトには、スタイルを設定したり、ラベル名、メモ、写真などの詳細情報を付加したりできる。各オブジェクトにはID番号が割り当てられ、作成・更新日、緯度・経度などの情報も含まれる。
オブジェクトはレイヤで分類することが可能。レイヤを切り替えることにより、表示対象の情報を選択できる。オブジェクトに記録する情報(入力項目)は──オブジェクトの種類には関係なく──レイヤごとに管理される。
登録したオブジェクトは、画面下部の「表示範囲のデータ一覧」にリスト表示される。「表示範囲のデータ一覧」を利用すれば、簡単にオブジェクトの場所へ移動したり、データの編集・削除を行ったりすることが可能。データの検索機能も備える。指定した緯度・経度と検索範囲の半径内のオブジェクトを抽出したり、日付や当月、今月といった期間を指定して、絞り込みを行ったりできる。
データ検索のほかにも、二点間の距離の測定、面積の計算、デジカメ写真の位置情報(ジオタグ)によるポイントの作成、地名の検索と表示位置の移動などを行うことが可能。緯度・経度や住所が記録されたCSVファイルをインポートして、ポイントを一括作成することもできる。
オプションでは、
- タブ画面に表示される地図の種類や地図データを取得するアドレス(URL)などの設定
- レイヤの名称変更や削除
- オブジェクトの入力項目のカスタマイズ
を行うことが可能。「オブジェクトの入力項目のカスタマイズ」では、オブジェクトの詳細情報画面に表示される項目の追加や各項目の表示サイズ、必須入力項目の指定などを行える。扱えるデータ形式にはテキスト(1行のみ最大255文字)、メモ(複数行のテキスト入力用)、フォト(画像)の3種類がある。そのほかにも、
- 地図設定やレイヤ、KMLファイルなどのインポート
- クラウド経由でのデータのインポート/エクスポート
- 地図の印刷
- GPS情報を利用した現在地への移動
- 起動時の表示位置となる「ホーム」の設定
などが可能だ。