インクジェットプリンタは、本体は安価であるものの、交換用のインクカートリッジがかなり高価であることは多くの人が知るところだ。最近はそうした「交換インクで儲ける」タイプのビジネスモデルから離れたプリンタも登場してきているようだが、まだまだ大半のプリンタは、インクカートリッジが高価なものになっている。「InkSaver」シリーズは、そうした状況に対応して、できる限りインクの消費を抑えるように考えられたソフトだ。もちろんこれだけでも機能としては立派なものだが、「InkSaver 6 Expert」は、そもそも印刷する内容を減らすことでインクやトナー、果ては用紙の削減にまで踏み込んだ。例えば2面印刷は、本来なら2ページ分の出力を1枚の用紙に縮小して出力することになるわけで、インクもまた半分近くまで減らせる。ついでに印刷に必要となる用紙も削減できる。
Webページの印刷やExcelの印刷で、微妙な用紙設定の違いにより、最後のページにヘッダやフッタだけが印刷される白紙ページになったり、Excelの列が一列だけ印刷されたりする羽目になったことはないだろうか? 「InkSaver 6 Expert」の印刷プレビュー機能であれば、印刷する前に、事前にこうした結果を画面上で確認することが可能だ。
そして究極ともいえるのが、印刷結果の「ファイル保存」だ。そもそも印刷自体をやめてしまって、ファイルとしてパソコン画面上で確認できるようにしてしまう。印刷しないのだから、ファイルや用紙の消費はゼロだ。
多彩な機能でインク/トナー、用紙を節約できる「InkSaver 6 Expert」。10年以上にわたってバージョンアップが繰り返されてきた「InkSaver」シリーズだけに使いやすく、印字品質の高さにも安心できる。
(天野 司)