美しいグラフィック、バリエーション豊富な立ち絵が特徴の短編恋愛ノベル。キャラの表情の変化を見ているだけでも楽しい。恋愛初心者の女子大生を主人公に、“ありそうな”リアルな恋愛を描く
「19℃」は、就職活動に奔走する女子大生を主人公にした、“ちょっとリアル”な短編恋愛ノベルゲーム。年下の少年、大学の同期生、会社の上司と、攻略対象の年齢層は幅広い。
ゲームの主人公は大学四年生の「児玉晴子(こだま・せいこ)」。物語はとある5月の朝、寝過ごした晴子が幼なじみからの電話で起こされるところからはじまる。その日は志望先の本命である銀行の最終面接日。急いで面接会場に向かった晴子は、そこで妙な質問ばかりする、フランクな面接官の面接を受ける。
面接での自分の受け答えのひどさに落ち込む晴子。しかし、いつまでも落ち込んではいられない。いつも朗らかな同期のサークル仲間や愛想ゼロのアルバイト先の後輩と過ごし、帰宅の途に就いた。自宅前で幼なじみの青年と立ち話をしていたとき、携帯の着信音が鳴った。はたして電話の内容は……、そして晴子の周囲を彩る男性たちとの恋の行方は……。
小柄な年下、長身の同期、がっちりした年上の男性と、攻略対象は年齢もタイプもさまざま
主人公の児玉晴子は、お金と美味しいものが大好きな“天然”ぎみのキャラ。文学部に所属し、古典には自信があるが、数学は大の苦手。恋愛関係には基本的に疎いが、それなりの積極性はある。
「夏木雅咲(なつき・まさき)」は大学の同期で、お手玉サークルのサークル仲間。身長180cm以上とひょろりと背が高く、髪は短髪。いつも朗らかな好青年だ。何でも器用にこなすが、結構ドジな面も。晴子に好意を抱いている。
「真弓秀明(まゆみ・ひであき)」は、晴子のバイト先であるファミレスの後輩。晴子の母校でもある高校の一年生。弓道部所属。晴子の前ではいつも仏頂面で生意気な態度を取る。なぜか前髪に女の子みたいなデザインのヘアピンを付けている。
「椿統司(つばき・とうじ)」は、晴子が受けた最終面接の面接官で、銀行入行後の配属先支店の支店長。38歳で独身。肩幅が広く、筋肉質のがっちりした体型をしている。晴子は恋に落ちてしまう。
「佐倉俊介(さくら・しゅんすけ)」は、五つ年上で口の悪い、幼なじみの青年。いつも家の前でタバコを吸っている。カメラマン志望のちょっと不良っぽいタイプ。本編の攻略対象ではないが、晴子の母のお気に入り。