三人の姉妹がパーティを組み、巨大な塔の中で敵と戦うファンタジーRPG。強力な攻撃を放ち合う爽快な戦闘と充実したイベントシナリオが特徴。妹たちに甘い姉が、行方不明の妹二人と義父を助けるために奮闘
「Foul Magna」は「“妹ラブ”な姉が、妹たちを助けるために塔を探索する」という設定のファンタジーRPG。文章量は多めの“ちょっぴりダークでほんわかした”ストーリー。シンプルなシステムで、サクサクと進められる。ザコ敵との戦いでも遠慮なく奥義を使用でき、爽快な戦闘を楽しむことができる。
物語の舞台は「シュテルン」と呼ばれる世界にある「ヴェルト」という国。ヴェルトでは、神の御子の神託によって政治が執り行われていた。しかし、辺境の田舎町「ライヒ」の中心に突如巨大な「塔」が出現してから事態は大きく変化する。
塔は頂上が見えず、天まで届くかと思えるほどの巨大さ。塔内には未知の化け物がひしめき、絶大な力を持つ魔導書やスキルチップといった財宝が眠っていた。そしてヴェルトの皇「カイザー」は塔が現れて以来、神託を無視し続け、ひたすら塔の頂上を目指すようになっていた。
カイザーだけでなく、塔内に眠る、凄まじい力を持つ財宝を求めて人々は危険を省みず、次々とライヒへとやって来た。そのなかに、二人の妹と義父を救い出すために塔に挑む一人の少女の姿があった……。
三姉妹それぞれのスキルを生かし、塔に巣くう強力な敵と戦う
主人公「ハイト」は、神の御子三姉妹の長女。歴代の御子の中で最も秀でた能力の持ち主。おっとりした性格で、妹たちには大甘。ただし、本気で怒ったときには、表情を崩さないまま相手を殲滅にかかる。戦闘ではすばやさは足りないものの、耐久力に優れ、全体攻撃技を多く備えた“パーティの大黒柱”ともいえる存在。ライヒの塔には、行方不明になった二人の妹と義父を探しにやって来た。
「リーチェ」は、神の御子三姉妹の次女。天才肌で何でも完璧にこなす。性格はクールだが、姉のハイトに対してはデレデレ。一方、妹のシャロには容赦がない。戦闘では動きがすばやく、攻撃、回復魔法を覚えさせることにより、攻守ともに頼りになる。反面、HPと物理防御は低い。
「シャロ」は、神の御子三姉妹の三女。不器用だが、戦闘のセンスはよい。完璧超人の姉二人に対してややコンプレックスがある。褒めると調子に乗るが、叱られると拗ねる。戦闘では攻撃力・防御力ともに高く、クリティカル率の高い攻撃向き。反面、魔法防御は低く、HPはそこそこ。
「ゲルバ」は、ハイトが塔で出会った男。ある目的のために、塔の中に眠る禁忌の力=魔導書をかき集めている。そのためにハイトたちと敵対したり、仲間になったりする。
「カイザー」は、ヴェルト国の皇。カイザーはヴェルト国の皇に対して贈られる称号で、この称号を得た者は元の名を捨てる。神官でもあるハイトたちの義父は、親友・カイザーのもとへと向かい、消息を絶った。
スキルチップや魔導書で三姉妹のスキルやステータスを強化
ゲームの内容はダンジョン探索型RPGだが、移動できるのは「塔」と無料の宿屋「ファミリエ」、そして「商店街」の3ヵ所だけ。コンパクトにまとめられている。
商店街には武器屋、スキルチップの店、魔法屋、アイテム屋などのほか、治安部隊待機所もある。治安部隊待機所では、塔の攻略情報が得られるだけでなく、新たな階を攻略するごとに報奨金が出る。定期的に顔を出すようにしよう。
主人公たちの強化は、戦闘経験値によるレベルアップと武器の強化、スキルチップや魔導書の装備で行う。武器は各キャラクタとも2種類が初期装備され、新たに入手することはない。塔で取れる鉱石「マグナタイト」を入手して武器屋に行くと、武器を強化することができる。
スキルチップは、装備するとスキルを習得したり、各種ステータスを向上させたりすることができる。魔導書はより強力だが、装備すると最大HPがダウンしてしまう欠点がある。装備可能なのはスキルチップ、魔導書合わせて四つまで。装備から外すと習得したスキルも失われる。スキルチップ、魔導書ともに商店街で購入できるほか、塔内の戦闘で勝利することでも入手できる。