背景のグラフィックやブロックのデザイン、さまざまなギミックなど、独特の世界観とアイデアが楽しい、ユニークなアクションゲーム。ボールが当たったときの鬼の表情、ボールを落としてしまったときの主人公の悲鳴などが特に楽しかった。ゲームの難易度はノーマルとハードの二段階。2Pプレイやタイムアタックモードも用意されている。6ステージごとに存在する対ボス戦もおもしろい。ボスのデザインだけでなく、対戦ルールなども通常ステージと大幅に変わることがある。「鬼の慈悲の心」という言葉遣いのセンスもよい。全体に非常にセンスの優れたゲームだと感じた。
難易度は高めだが、ステージセレクトでゲームオーバーになったステージから再チャレンジできるのもうれしい。
物理エンジンによる物理挙動を使った重力系のギミックもアクセントとなっている。強いて残念な点を挙げるならば、
- もう少し長くいろいろなステージを楽しみたかった
ということくらいだろうか。手軽にプレイできて風変わり。とてもおもしろいブロック崩し系アクションゲームだ。
(秋山 俊)