株価のデータを取得するだけでなく、チャート化して相場の動きをチェックし、売り時や買い時を見極めるのに役立つソフト。メイン画面内に三つのサブウィンドウがあり、任意のウィンドウサイズに調整できるので、なるべく大型のモニタを使って、サブウィンドウを好みに応じて配置したい。データ取得のための準備やチャートを作成するための操作は不要。「株の知識は豊富だが、パソコンは苦手」という人でもすぐに使いはじめられる。また、筆者のように株の知識があまりない人間でも、ある程度パソコン慣れしていれば、操作については問題ない(もちろん、データをどう読み取って活用するかは別)。
インターネットから全銘柄のデータを読み込むのにはそれなりの時間がかかるが、一度データを取得したら、まず保存しておき、次回以降は一時ファイルを読み込むようにすれば、差分だけの取得となるので効率がよい。逆にいうと、2回目以降もネットから取得してしまうと、全データをもう一度読み直すことになるので注意しよう。
ローソクチャートの作成はExcelのグラフ機能などでも可能だが、前段階となるデータの収集、加工からチャート作成まで、ほとんど全自動化されていることや、条件指定による絞り込み、シミュレーションといった機能を備えているといった点からも「株漬キラー」を使った方がはるかに効率的だ。
特に売買シミュレーションは、指定した条件の結果、どのような取引が行われるかを予測してくれるので、株取引を学ぶための絶好の教材となってくれるだろう。
(福住 護)