Yahoo!ファイナンスから取得したデータを利用して、指定条件で銘柄を抽出したり、売買シミュレーションを行ったりできる株取引支援ソフト。「株漬キラー」は、株価データの管理、チャートの作成など、株式投資に関する便利な機能を数多く備えた支援ソフト。株価の動きをくわしく知ることができる。Yahoo!ファイナンスから取得するのは、掲載されている全銘柄の日足の時系列データ。ダウンロードしたデータを全保存しておけば、次回からは差分のみをダウンロードすればよく、手間が省ける。
データの読み込み先として選択できるのは、(1)インターネット、(2)一時ファイル、(3)任意ファイルの三つ。基本となる方法は「インターネット」で、Yahoo!ファイナンスからデータを取得する。取得したデータを保存すると株価一時ファイルが作成され、以降は「一時ファイル」を選択すれば、インターネットから最新のデータだけを取得する。「任意ファイル」はエクスポートしておいたデータを読み込むための機能だ。
読み込む銘柄を選択することも可能。全銘柄のほか、あらかじめ作成しておいた銘柄ファイルを指定したり、市場とランキングとの組み合わせで50銘柄のみを読み込んだりといったこともできる。市場として選択できるのは、全市場、東証全体、東証1部、東証2部、東証マザーズ、東証JASDAQなど、計18種類。ランキングは値上がり率、値下がり率、ストップ安、ストップ高など、21種類から選べる。そのほかにも「連結決算を読み込む」「読み込み終了後に保存・シャットダウンさせる」といったオプションを指定できる。
読み込んだデータは「全銘柄一覧」「チャート」「時系列」の三つのウィンドウに分けて表示される。「全銘柄一覧」は名前の通り、読み込んだ銘柄が一覧表示されるもの。銘柄のコードや名称、上場している市場、株価、出来高、5日平均、25日平均、75日平均、前日比といったデータが表示される。リストで選択した銘柄の情報をクリップボードに転送したり、Yahoo!ファイナンスの企業情報、詳細情報、多機能チャートにアクセスしたりもできる。
「表示」メニュー内の「株価コード...」や「株名称...」を使って、銘柄を検索することも可能。さらに銘柄をお気に入りに登録しておけば、簡単に呼び出すことができる。
「全銘柄一覧」で銘柄を選択すると、「チャート」「時系列」の各ウィンドウに内容が表示される。「チャート」には株ではおなじみのローソク足のほか、出来高、指標1、指標2の計四つを表示させることが可能。指標1にはサイコロジカルラインとRSIを、指標2には前日比のグラフを表示させることができる(任意に設定できる)。
チャートにはサブウィンドウが付属し、マウスでチャート上の日付をポイントすると、サブウィンドウに高値・安値などの数値が表示される。また、詳細設定では株価や出来高の移動平均を5日、25日、75日の三つのグラフで確認できるようになっている。
「時系列」には、データが1日単位で一覧表示される。始値・終値、高値・安値、出来高、前日比などの項目がある。
株価情報は、条件に合致するものだけを抽出表示させることが可能。抽出条件は買い1〜買い5と売り1〜売り5の計10セットを登録でき、それぞれに上場している市場や株価、出来高などを設定すると、条件に合ったものだけが絞り込まれる。この条件で売買のシミュレートを行うことも可能。指定した各条件に対して売買が成立した回数や平均株価、銘柄ごとの内容などが表示される。