ソフトを開発しようと思った動機、背景
開発の動機は、フリーで時系列株価をダウンロードできるソフトがなかったためです。開発当初は「時系列株価をCSV形式に保存できれば、ユーザの好きな手段で株価の分析ができる」というコンセプトでスタートしています。作成していく中で、大量の銘柄をExcelシートのように一覧形式で閲覧したり、抽出したり、簡単な売買シミュレーションを行ったりできる機能を追加しました。開発中に苦労した点
1年間に数回、Yahoo!ファイナンスのURLが変わったり、ホームページの構成が変わったりするため、そのたびに修正を余儀なくされました。ここ数年のバージョンアップは上記の理由が主となっております。また、営業日がない場合や株価分割・併合の扱いなどは証券会社によって異なりますので、本ソフトの仕様決定には苦労しました。
特にYahoo!ファイナンスでは、株価分割・併合で株価を調整しています。分割・併合比が時系列の情報に含まれていますが、他の証券会社では同一ページから取得できません。今後、証券会社等からの読み込みをサポートするときに株価分割・併合をどのように扱うか(たぶん初期設定では考慮しないようになる)が論点になると思われます。
ユーザにお勧めする使い方
新規に株価を読み込んだあとは、株価を保存しておき、次の日からは銘柄を限定して読み込むと、読み込み時間が短縮されます。
Windowsのタスクなどで時間指定で本ソフトを起動し、株価の読み込み後、株価を保存してプログラムを終了させるといった使い方ができますので、自宅のパソコンを用い残業中にダウンロードし、帰宅後に株価をチェックするなどといった使い方が可能です。
Visual C++ 2008対応のソースコードが付属していますので、ユーザが新たな指標等をDLL形式で作成することも可能です。DLL形式で作れば本体プログラムの修正は不要です。
今後のバージョンアップ予定
ニュースで東証が夕方または夜間取引等を検討しているとのニュースがありましたので、そのときは終値の扱いなどを変更する必要が出るかと思いますが、もちろん対応する予定です。
余力があれば、読み込み部分をDLL化し、HTMLファイルの解析をもう少し高度な方法に変更して表形式をうまく解釈し、例えば「証券会社の口座を開き、ログイン名とパスワード名を1回入力しておけば、あとは直接証券会社からCSVファイルで読み取る」などといった手段を提供したいと考えています。ただし、ログイン名とパスワード名を扱うため、セキュリティ対策をどのようにするかが頭の痛いところです。
(キラー)