「3Dゲームも動く」という高速性が売りもので、実際にデモ用の動画を見るとかなりなめらかに動いているのがわかるのだが、残念ながら筆者の(少々くたびれてきた)テスト機ではパフォーマンス不足なのか、いくつかゲームを試したものの、あまり芳しい結果は得られなかった。ただし、Android端末の基本操作であるページの切り替えなどでは、それでもかなりきびきびした動作を見せており、本来のパフォーマンスの片鱗を窺うことはできた。タッチスクリーンと最新のCPUを備えたパソコンであれば、マウス操作による違和感も少なく、生粋のAndroid搭載タブレットに迫るようなパフォーマンスを見せてくれることだろう。
日本語表示にも対応しているし、IMEも最初からインストールされているので、少し慣れてしまえば、メールの送受信程度なら問題なく行える。「ノートパソコンとAndroidタブレットを一緒に持ち歩くのがわずらわしい」といった方には魅力的なソフトになりそうだ。
もちろんエミュレータの目的としては、アプリ作成のためのプラットフォームという役割が大きいことはいうまでもない。これからAndroidについての技術を学ぼうという方にもお勧めしたい。
(福住 護)