音楽・動画ファイルの管理・再生、CDのリッピングや作成など、数多くの機能を備えるマルチメディアソフトだ。ただ、そもそもWindowsには、メディア管理/音楽・動画プレイヤーとして標準でWindows Media Playerが搭載されている。ごく初期のバージョンでは単に動画や音楽を再生するだけの機能しかなかったが、最近では「MediaMonkey」などの多機能ソフトと同様、メディア管理やCDのリッピング、ライティング、ポータブル機器との同期やDLNA機能まで備えるようになっている。単純に機能を並べる限りでは、両者で「できること」にそれほど大きな差はない。敢えて言うなら、スキン対応の差くらいだろうか。
しかし、実際に使ってみると、両者には大きな差がある。最も顕著に感じるのが操作性の違いだ。Windows Media Playerもそれなりに考えてはいるのだろうが、ファイルの管理方法や画面の切り替え操作、各種編集操作など、どうにも使いづらさを感じることが多い。一方で「MediaMonkey」はといえば、多機能ぶりが一見してわかるほどに盛りだくさんなインタフェースだが、どの機能にも少ない手順でアクセスできるように配慮され、わかりやすい。
「慣れの問題」という見方もあるだろうが、実際に使ってみてイライラするか、快適かは、特に娯楽系のソフトでは大きな違いだ。機能面で不足を感じるようなことはないはずなので、使いやすいメディア管理/プレイヤーソフトを探している方は、ぜひ一度お試しいただきたい。
ダウンロードサイトは英語だが、ソフト自体は日本語に対応している。インストール時に日本語(Japanese)を選択すると、それ以降のインストール作業はもちろん、ソフトのすべての機能を日本語で利用できる。かなりの多機能ソフトだが、よく整理されており、初心者でもわかりやすい。
(天野 司)