コード進行のほか、歌詞や小節の区切りを示す罫線を書き入れた自由なスタイルのコード譜を簡単に作れるソフト。「ChordPad」は、ワープロやエディタと同様の感覚でピアノのコード譜を作成できる楽譜編集ソフト。
- 譜面上に記述されたコードをクリック一発で移調する
- コードの音を再生する
- コードの構成音を示す「鍵盤画像」や小節の区切りを示す「罫線」を挿入する
といった機能を搭載し、面倒な移調の手間を解消してくれる。大きな特徴は「ワープロソフト風の編集画面で、譜面上に自由に文字を配置できる」こと。コードは「C」「Dm7」などの英数半角文字で直接、入力する。入力時に「コードとほかのテキスト」を区別する必要はない。文字列の前後に空白または改行を置けば、コードとして認識される。文字のフォント/サイズ/色はユーザの好みで設定することが可能。「コードを譜面上で目立たせるため、コードのみに特定のフォントを適用する」といったこともできる。
特殊な記号では全角文字を使用することも可能。例えば「△(メジャー)」「○(ディミニッシュ)」「Φ(ハーフディミニッシュ)」などを使える。フラットは通常「b(半角の小文字ビー)」と記述するが、「♭」でもよい。
コードの移調機能では「半音一つ〜三つ分」を単位とし、譜面上のすべてのコードを一括で高く(または低く)変更できる。さらに半音を「#」で記述したり、「♭」を使ったりといった切り替え(C#→Dbなど)もワンクリックで行える。
コード音を表現した「鍵盤イメージ(画像)」を楽譜に挿入することも可能。鍵盤上に「ルート音」「sus4」「6th」「7th」など、個々の構成音が異なる色でマークして表示される。画像のサイズとデザインは6種類から選択することが可能。構成音ごとのマーク色を変更することもできる。
作成したコード譜はそのまま印刷できるほか、リッチテキスト(RTF)形式のファイルに保存することもできる。ファイルには歌詞、コードの文字フォント指定や鍵盤画像がそのまま保持され、RTF対応のソフトなどで閲覧・印刷することが可能だ。
歌詞検索サイトで配布されているコード譜を直接ダウンロードすることも可能。J-Total Music、楽器.meに対応する。簡易ブラウザを内蔵し、検索した楽曲をワンクリックでダウンロードして、編集画面に読み込める。