パソコン上のフォルダを「DocDeskデスクトップ」として登録し、その中に保存した文書ファイルをさまざまな形で表示できる文書管理ソフト。文章で説明するとちょっとややこしくなりそうなので、便宜的に「お気に入りフォルダを登録するような形」と表現させていただいたが、実際には単なるフォルダへのショートカットというわけではない。また、データベース内に作成した仮想フォルダ内に文書を登録するわけでもないというところがユニークだ。
おかげで、実際のフォルダを監視して文書を登録することができる一方、フォルダ(この場合は実フォルダではなく、「DocDesk」上のフォルダのこと)の内容をグループ別に分類したり、クイックプロパティにドキュメントの詳しい情報を表示したりなど、エクスプローラには真似のできない柔軟な表示を実現。文書の検索と内容の確認を効率的なものにしてくれる。
TWAIN対応のスキャナを利用して画像ファイルを直接取り込んだり、OCR機能を利用したりできるのも大きな魅力。紙文書を画像として保存できるだけでなく、文字情報を認識し、デジタルデータ化した上で、さらにPDFやWord(docx)、Excel(xlsx)形式での保存まで行える。
こうした作業は本来なら複数のアプリケーションを使い分けなければいけないところだが、それを「DocDesk」だけで完結できるのは大きな魅力。データ蓄積の省力化という点でも、大いに貢献してくれることだろう。
(福住 護)