パズルゲームとRPGとが一体になったような、ユニークなゲーム。集めた仲間を全員背後に引き連れながら、仲間に行く手を塞がれないよう注意して、フィールド上を探索して回る。できるだけ多くの仲間を集めて王様に謁見しよう
「ぼくらの大革命!」は、“ひたすら仲間を集めて、長い列を作る”ゲーム。一見しただけでは「ワンアイデアのネタゲー」にしか見えないが、プレイすればするほど、新たな発見と展開とがあり、奥の深さ(かつ斬新さ)を感じさせる。どこまでプレイし、何を目指すかはプレイヤー次第。とことんやり込んで、ゲームの隅から隅まで楽しみつくそう。
ゲームの主人公は、とある王国に住む青年。不作続きのため、年貢を引き下げてくれるよう単身、王様に直訴を行う。ところが王様からは「むしろ、これから大事なときなので、もっと多くの税を納めてもらうことが決まった」と宣告されてしまう。このままではみんな飢えてしまう。一人で来たから王様に聞き届けてもらえなかったのだろうと考えた青年は、できるだけ多くの仲間を集めて再度、王様に直訴する決意を固める……。
ゲームの最終目的は、できるだけ多くの仲間を集めて再度、王様に謁見すること。王様に話しかけると、人数に応じた王様のセリフが表示され、その時点でゲーム終了となる。集めることのできる仲間の最大数は999。999は犬や牛など、人間だけでなく、王国内に棲息する王様以外のすべてのキャラクタを総動員した数字で、見事、達成したあかつきには、ちょっとしたオマケが用意されている。
引き連れた仲間を通り抜けることはできない。移動には細心の注意が必要
ゲームのルールはシンプルだ。カーソルキーを使って主人公を移動させ、出会ったキャラクタに話しかけて(決定キー)、仲間を増やしてゆく。話しかけるといっても、会話のやり取りはない。決定キーを押した時点で仲間になってくれるキャラは列に加わるし、なってくれないキャラは元の位置にとどまり続ける。
画面左上に表示されるメッセージでも、状況を確認することが可能。仲間になってくれないキャラの場合は「パーティに加わってくれないようだ……」などと、また仲間になってくれた場合には「中年男性Aがパーティに加わった!」などと表示され、名前や属性などもわかる。
仲間が増えた場合、新たに加わったキャラは主人公のすぐ後ろに連なり、パーティメンバーの列はどんどん長くなってゆく。列にはすべてのメンバーが表示され、どれほど人数が増えても、省略されることはない。これこそが「ぼくらの大革命!」最大の特徴となっている。
注意すべきは「後ろに連なった仲間を、通り抜けることはできない」こと。そのため列が伸びると、主人公の移動方向などに注意を払っておかなければ、たちまち身動きが取れなくなってしまう。ハマってしまい、どうしても身動きが取れなくなってしまった場合には、正面にいる仲間を決定キーで調べれば、その仲間から後ろのメンバーをすべてパーティから外すことができる。パーティから外れたキャラは元いた場所に戻り、もう一度話しかければ、再度仲間にできる。
箱を開いてアイテムを入手し、新たに仲間になってくれる人を増やそう
どのキャラクタが仲間になるかは、職業や種族などの属性によって決定される。ゲーム開始時点では、老人や子ども、一般人の男女、聖職者などしか仲間になってくれないが、フィールド上に散らばっている宝箱などを開け、手引き系のアイテムを入手することで、仲間に加えることができるようになる。海賊や船乗りなど、組織や一族のトップに位置するキャラクタを攻略することにより、仲間に引き入れることができるようになるケースも多く存在する。
マップはかなり広い。プレイ開始時点では、王都だけしかないように思えるが、そこから外に出ることも可能。外に出るとワールドマップが表示され、ほかの街や村、森、各種ダンジョンなどに向かえる。
ダンジョンや地下牢などでは、ボスと戦闘することも可能。戦闘には、パーティメンバー全員が参加する。画面にはメンバーのうち、先頭から四人までが表示され、この四人が戦闘を行う。戦闘時の操作は簡単。キャンセルキーで四人の行動がランダムに変化し、決定キーで行動を開始する。HPが0になって倒れたキャラは直ちにメンバーから外れ、次のキャラが戦闘に参加する。
ダンジョン内のボス以外のモンスターとの戦闘はないが、主人公がモンスターと接触すると、そのたびにモンスターによって定められた人数のパーティメンバーが減少する。