パソコン/ドライブを「宇宙」に見立て、ディレクトリ構成をツリー形式の「星座」として表現する、ユニークなファイル管理ソフト。「XDIR4」は、ハードディスクやUSBメモリなど、Windowsから認識可能なディスクの内容をグラフィカルに表示したり、ファイル/フォルダの管理を行ったりできるソフト。指定ドライブ/ディレクトリを3D表示して、宇宙空間の旅を楽しんだり、指定ドライブ/ディレクトリの内容を表形式で管理したりすることが可能。MS-DOS時代に作成されたファイル管理ソフト「XDIR」のWindows版にあたる。
「XDIR4」では、ドライブやフォルダ、ファイルを独特な名称で表現する。
- コンピュータ=「大宇宙」
- ドライブ=「小宇宙」
- フォルダ(ディレクトリ)=「銀河」
- ファイル=「星」
- フォルダツリー=「星座」
呼び名が異なることを除けば、一般的なツリービュー型ファイラとして必要な機能はひと通り備える。指定ファイル/フォルダの削除やコピー、移動なども簡単に行える。グラフィックはほとんど使用せず、テキストベースでの操作が中心。軽快に動作する。フォルダツリー(星座)を描画するためのスキャンは、表示場所(検索銀河)を指定するたびに行われる。スキャン結果をファイルに保存することも可能(星座の保存)。パソコンの低負荷時にスキャンを実行しておけば、大量のデータが格納されたNAS内のファイル構造をアクセスする際などにも、長時間待つことなく、すばやくアクセスできる。
ユニークな機能のひとつが、フォルダツリー(星座)を3D化し、宇宙空間内を飛行するようなアニメーションが表示される「メタ宇宙の旅」。視線の移動方向などをマウス/キーボード操作で変更することが可能で、あたかも「ハードディスクの広大な宇宙を航行している」かのような感覚が得られる。この状態でファイル操作を行えるわけではないが、楽しい機能だ。
一覧表形式によるファイル管理機能「XDB(XDIR meta Data Base)」もユニークなもの。操作性はデータベース「桐9」に似ており、1行に1ファイルの形式で表示される。ツリー内のすべてのファイルから指定した名前のファイルを見つけたり、すべてのファイルをサイズ順に並べ替えたりといった操作をワンタッチで行える。
(ドライブのファイル/フォルダとは関係なく)ツリーデータの作成・管理機能もある。作成された個々の「星」や「銀河」には自由な名称をつけることができ、個々の星にはテキストやHTMLファイル、画像データ、特定フォルダ以下の「星座」、URL、Javaで記述されたプログラムなど、さまざまな「メタデータ」を付加できる。メタデータをクリックすると、指定された情報が表示されたり、プログラムが実行されたりする。
そのほか、ツリー内のメタデータをスライドショウ表示する「メタツアー」機能もあり、プレゼンテーション用や学習教材用など、さまざまな用途に利用することができる。