高品質なCIE色度図を簡単な操作で作成できるソフト。作成した色度図は、画像ファイルとして保存できる。「ColorAC」は、光の色を数値で表現する際に使われる「色度」を、わかりやすくグラフ化した「色度図」の作成ソフト。作成できる色度図は、CIE(国際照明委員会)が規定する「CIE1931 xy」「CIE1960 UCS」「CIE1976 UCS」「CIE 1976 L*a*b*」。座標系をカスタマイズすることも可能で、各色度図の座標系を自由にスケーリングできる。「HSV円錐形」「HSV円柱形」による色度図を作成することも可能。
色度図では、可視光エリアをペイントすることが可能。ペイント時には「グリッド線をペイント領域より前面にするか、背面にするか」を指定でき、さらにペイント領域やグリッドラインの透明度を指定することもできる。ペイント領域に表現される色では、ゲイン指定や白色点の指定など、さまざまなパラメータを調整でき、ユーザの好みに応じたフォーマットで色度図を作成できる。色度図上には可視光エリアのほか、スペクトル軌跡(単波長光の波長ごとの軌跡線)や色温度曲線(黒体輻射光の温度ごとの軌跡線)も描画される。
さらに色度図上では、必要に応じて色座標点や色域をプロットすることも可能。プロットできるデータは、
- RGBWによる色域を示す三角形
- 任意の複数点による多角形
- 領域重なり
の三つ。RGBWによる色域データは、sRGBやAdobeRGB、NTSC、SMPTEなど、計6種類がプリセットされ、ワンタッチで使用することが可能。各座標点とそれらを結ぶ直線では、座標点の色、形、大きさ、線の太さ、スタイル(実線、破線など)を選択できる。各アイテムを「プロットするかどうか」は、画面上のアイテム一覧でワンタッチで変更でき、複数の色域比較などを簡単に行えるようになっている。グラフ領域では、座標軸やグリッドの線の太さ、スタイル、プロットエリアの背景色などをカスタマイズできる。作成したグラフは、画面表示だけでなく、ビットマップデータとして出力したり、数値データをCSVファイルとして出力したりすることも可能。出力可能なビットマップのサイズは最大で5000×5000程度。BMP/PNG形式の画像ファイルとして出力できる。アンチエイリアスも適用され、出版物にでも利用できる、高品位なデータを作成することが可能だ。