計算機能は電卓そのもので、数値と演算記号の入力順に式を計算してゆく(数学の基本ルールである乗除算優先は適用されない)。数値、演算記号のほか、すべてのボタンがキーに割り当てられ、マウスだけでなく、キーボードでも快適に操作できる。一般的な電卓と異なる点もあり、例えば「%」の加減「1,000円の30%増し」を計算する際に、通常は「1000*30%+=」と入力するところを、「舞優電」では「1000+30%=」と入力する(Windows標準添付の「電卓」と同じ)。
メモリーや履歴、消費税計算など、事務用らしい特徴はいくつもあるが、なかでも便利なのが「残業計算」だ。タイムカードに打ち出された退勤時刻を、同じ欄に連続入力してゆくと自動的に加算され、数値の丸めや「時間」への変換も自動的に行ってくれる。時間計算を応用した機能で、筆者には操作手順、入力欄がちょっとわかりづらかったが、ヘルプに詳しい解説もあり、慣れてなれてしまえば、スムーズに使いこなせるはずだ。
履歴の再計算ウィンドウは、手書きの筆算のような書式になっており、任意の位置に数値や演算子を“割り込ませる”ことも可能。例えば、商品の金額を合計して8掛け(2割引)するときに、8掛け前の数値に別の商品金額を追加するといったことも行える。
(坂下 凡平)