“事務処理に必要な機能”が強化された、ユニークな電卓ソフト。日数や時間の計算、時間計算を利用した残業時間の集計なども行える。「舞優電(ぶゆうでん)」は、事務処理の計算に便利な機能を搭載した、“総務・経理などの事務担当者向け”電卓ソフト。税込・税抜金額の算出、振込手数料の差し引きといった計算を行えるほか、以前の計算結果を再利用したり、以前の計算処理を呼び出して再計算したりも簡単に行える。入力できる桁数は、整数部分と小数部分とを合わせて12桁まで。計算・記憶練習用の「脳トレ」モードもある。電卓のデザインを変更することも可能。
メイン画面は、一般的な電卓(電卓パネル)の上部に、過去の計算結果が自動保存される「メモリーリスト」など(機能パネル)が追加されたデザイン。画面最上部には、
- M(メモリーを利用しながら、通常の計算を行える)
- 日(日数計算)
- 時(時間計算)
- 手(手数料計算)
- 脳(脳トレ(計算・記憶練習))
の各タブが用意され、切り替えながら利用する。数値計算は四則演算やパーセント計算などに絞られているが、一方で、- 「000」を直接入力できる
- 入力数値の税込・税抜金額をワンボタンで計算できる(消費税率の設定も可)
など、事務用途に適した特徴を備えている。計算処理の手間を省いてくれる機能には、メモリーリストのほか、計算の処理過程が自動保存される「履歴」がある。メモリーに保存された数値(最大10個)は、画面上にリスト表示され、任意のものをすぐ呼び出せる。記録できる履歴は最大10件まで。履歴を呼び出すと、別ウィンドウに過去の計算過程が表示され、この別ウィンドウ上でも再計算を行える。さらに、履歴ごとに任意のテキストメモを残しておくこともできるようになっている。
クリップボード経由でデータをやり取りできる送受信機能も備える。計算結果をほかのアプリケーションに貼り付けたり(送信)、逆にほかのアプリケーションから数値を読み込みんだり(受信)することが可能。送信では、数値のカンマ(桁区切り)付き/なしを選択できる。
手数料計算では、あらかじめ手数料額──例えば、0円以上30,000円未満は210円、30,000円以上は420円など──を設定しておくことで、計算結果(金額)に対する手数料が表示される。元の金額からの差し引きも行える。
日数計算、時間計算では、基準となる年月日、時刻からの経過日数や時間を求められる。時間計算では、15分/30分単位で数値を丸めることも可能。端数は切り上げ、切り捨て、四捨五入のいずれかの処理を指定できる。
時間計算を利用して、残業時間を計算することも可能。はじめに基準時刻(それ以降が残業対象となる時刻)を設定し、毎日の退勤時刻を順次入力してゆくと、基準時刻と退勤時刻との“時間差”が残業時間として累積加算される仕組み。結果は自動的に「分」から「時間」に換算される。結果の数値を「舞優電」に貼り付け、時給額を乗算すれば、残業代が算出される。
「脳トレ」では、簡単な計算・記憶練習で能力トレーニングを行える。例えば計算練習では、「簡単な1桁の計算問題」「2桁を1桁で割る割り算問題」や「日本の歴史年代」、計算式がひらがなで出題される「頭のストレッチング」など、計11の問題集が用意されている。記憶練習は、数秒間だけ画面上に現れる数値を記憶し、キー入力で答えるもの。最初は2桁程度だが、だんだん桁数が多く、また表示秒数が短くなり、難易度が増す。