ふと目についた画像や印刷物を見て、「このフォント、かっこいいな」と思う。自分でも使いたいが、いかんせんフォントの名前がわからない、といったときには「フォント自動判定」の出番だ。とても簡単に、画像の中にある文字のフォントを調べてくれる。操作手順も難しくないし、時間も手間もかからずにフォントを判定できるが、注意点もいくつかある。ひとつは「判定する画像がカラー画像でも、問答無用に二値化される」ということ。つまり背景色と文字色によっては判定できないことがあるので、その恐れがある場合は、元画像を処理して判定できる状態にしておく必要がある。オプションにある「色の反転」を試してもよいだろう。
もうひとつは、筆者自身が最初にやってしまった失敗だが、「枠で囲むのは一文字ずつ、入力文字はカンマで区切る」ということ。これをしないとうまくいかない。Readme.txtにはちゃんと書かれているのだが、これはやってしまいがちだと思う。
それから、フォント判定はパソコンにインストールされたものを探索するので、ある意味でインストールフォントの数が勝負のところもある。はがき作成ソフトなどがインストールされているパソコンであれば、かなりの数のフォントが入っているので、そうしたマシンを使って判定すると、よい結果を得られるだろう。
(土屋 佳彦)