画像に含まれる文字のフォントを調べることができるソフト。「フォント自動判定」は、画像内で使われている文字のフォントを特定できるソフト。調べたい文字を指定すると、パソコンにインストールされたフォントを検索し、その中から最も近いと思われるフォントを表示する。BMP(DIB)、GIF、JPEG、ICO、PNG、PSD、TGA、PBM(PGM/PPM)、SR(RAS)、TIFF、EXR、JP2の各形式に対応する。
フォントを特定するためにユーザが行う操作は、
- 文字を含む画像の指定
- 判定オプションの指定
- 判定する文字の指定
の3ステップ。ウィザード形式で行える。これらに続いて「フォントの探索」「結果表示」が行われる。判定オプションでは、文字の修飾(太字、斜体、下線、打ち消し線)や読み込み時のオプション、判定精度などを指定できる。文字の修飾では例えば、調べたい文字が斜体になっていれば「文字を斜体にする」にチェックを入れればよい。読み込み時のオプションには「(文字自身の)縦横比情報を考慮する」「ぼかしを掛けておく(ガウシアンフィルタをかける)」「色を反転させておく」が用意されている。判定精度は、最低から最高までの五段階から選択できる。判定する文字の方向も指定することができ、「縦書き」を指定すると、探索対象が縦書きフォントに限定される。
文字の指定では、画像の文字部分をマウスで囲んで指定するとともに、「それが何という文字であるか」をキーボードで入力する。複数の文字を指定することも可能で、これによって判定精度の向上が期待できる。複数文字を指定する場合は、画像内の文字は一文字ずつ枠で囲み、なおかつ文字入力も一文字ずつカンマで区切って行う(ただし、複数文字の指定で有効なのは、すべてが同じフォントのとき。別フォントの複数文字を指定しても、個別のフォント判定は行われない)。
フォントの探索が実行されると、インストールされたフォントのうち、相違度の低い順にランキング表示される。最上位にあるものが、指定した文字のフォントである可能性が最も高い。また、ランキング表の書体を選択すると、当該フォントの文字が右側の「判定された字体」に表示されるので、最上位以外のフォントも確認しながら、最終的にユーザが判定を下すことができる。ランキング表で選択したフォント名をクリップボードにコピーする機能もある。