ソフトを開発しようと思った動機、背景
開発当時、私は某巨大掲示板で、フォントに関するスレをよく眺めていました。別に同人誌を作っていたとか、印刷関係の仕事をしていたとかではなく、単純に「字体」に興味を抱いてのことです。そこではしばしば、「この画像の文字に使われているフォントは何か」といったレスと、それに対する返答が見られました。当然ですが、フォントの種類は膨大なので、「それらしいフォントを探す」のはなかなか難しいことなのです。そのときです。私の中に「だったらパソコンの力を借りよう」というアイデアが生まれたのは。処理の概要はそれほど難しくなかったので、未熟ながらも、なんとか形にすることができました。
Vectorにファイルを投稿したあと、偶然にも「HSPプログラムコンテスト2010」なるものがネット上で開催されていることを知りました。そちらの方にも投稿しましたところ、幸いにも一次審査を通過することができました。そのときにソフトに寄せられたコメントが、いまでも心に残っています。
その後、ネットやblog上で紹介記事が書かれたりしました。そこでの記事内容やコメントを、バージョンアップの際の参考にしています。
開発中に苦労した点
どのような処理をすればよいのか、といったことはすぐに思いつきましたが、実装してみるとなかなかに大変でした。フォントを検索する途中でソフトが落ちたりしたら大変ですので、テスト用ファイルをあれこれ考えながら作ったのはいい思い出です。
Ver.3.0からは対応ファイル形式が増えたので、一つひとつ確かめる苦労もひとしおでした。
ユーザにお勧めする使い方
字体を知りたい文字を見つけたら、じゃんじゃんソフトに掛けてみてください。さまざまな字体がこの世の中には存在しますので、あらかじめフリーフォント集などでインストールしてからの利用をお勧めします。
なお、くれぐれも、Ver.3.0以降においては「一文字ずつ」選択してください。一応「複数文字を一文字分として扱う」仕様にしていますが、これはUnicodeなどの特殊文字に対応させるための措置です(声優の「朴王路美(ぱくろみ)」さんの「王路」とか)。内部処理とフォント間隔の都合上、二文字以上を囲んでまとめて入力する(文字指定時にコンマで区切らない)と、判定精度低下の原因になります。
今後のバージョンアップ予定
Readme.txtにメールアドレスを書いていますので、バグ報告や要望などはそちらに送ってください。基本的に、自分からバージョンアップすることはもうあまりないと思います。
謝辞
フォント制作会社のみなさん。フォントスレの住人様。そして「HSP」開発者のおにたまさんに最大限の賛辞を。
(YSR)