新しいパソコンを購入するのはうれしいものだが、いざパソコンが届いたとき、悩みの種になるのがデータやアプリケーションの移行だ。Windowsの各種設定は、単にファイルをコピーしただけでは移行できないものがほとんどだし、手動で設定するにしても、設定個所があまりにも多すぎて、覚えきれない。かなりのエキスパートでも、パソコンの移行はやっかいな作業なはずだ。こうした面倒な移行作業を簡単に行えるようにしてくれるのが「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」だ。Windows 7にも古いOSからのアップグレード機能や、データ引っ越し機能は搭載されているが、移行元OSが限られていたり、移行できるデータがごく限られたものだったりする。これに対して「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」は至れりつくせりだ。
「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」では、アプリケーションは移行せず、データだけを移行してくれる。データだけを引っ越して、アプリケーションは移行しないのは不思議に思うかもしれないが、新しいパソコンへの移行の場合、同じアプリケーションでも、より新しいバージョンのものがインストールされていることも多い。実はアプリケーションを移行する機会は、普通の使い方をしている限りはそれほど多くはない。そもそもアプリケーション自身が新しいOSに対応していない場合もある。
こうした事情を考えると「データだけを移行し、アプリケーションは移さない」という考え方はなかなかよい。ソフトウェアを購入する場合、アプリケーションの移行が必要かどうか、よく考えて選択した方がよい。
(天野 司)