簡単な操作でパソコンのデータ+環境を移行できるソフト。作業工程が明瞭で、戸惑うことなく移行できる。「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」は、アプリケーションの設定、Internet Explorerのお気に入りやスタートページ、ドキュメントデータなどを、2台のパソコン間で移行できるソフト。専用USBケーブルやクロスケーブル、LANでパソコン同士を接続すれば、誰でも簡単に移行作業を行うことができる。OSのアップグレードなど、同一のパソコンで新しいWindowsに移行することも可能。データは上書きされることがなく、安心して移行作業を行える。
利用できる移行方法は大きく分けて4種類。
- 専用USBケーブル、LANクロスケーブルによる直接接続またはLAN経由での接続による移行
- 外付けハードディスクなど、外部媒体を利用した移行
- Windows Vista/XPからWindows 7へのアップグレード(Windowsアップグレードアシスタント機能)
- イメージバックアップを利用した移行(イメージアシスタント機能)
そのほか、起動しなくなったパソコンの内蔵ハードディスク(認識できる状態であれば)を新しいパソコンに接続して、移行することも可能だ。例えば、USBケーブル/クロスケーブル/LANによる移行作業の手順は、
- 移行先パソコンで「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」を起動
- 移行方法の選択(USBまたはクロスケーブルまたはLAN)し、2台のパソコンを接続
- 移行先パソコンにインストール済みのアプリケーションの調査
- 移行先でのメール通知の設定
- 移行元のパソコンで「ファイナルパソコンデータ引越し9 plus」を起動
- 移行元パソコンで移行手順の選択(「おまかせ」または「詳細設定」)
- 移行方法の選択(移行先で選択した方法と同じもの)
- 移行元パソコンで「引越しジャーナル」の作成
- 移行元でのメール通知の設定
- 「引越しトラック」ファイルの作成・転送
- 移行先パソコンに「引越しトラック」ファイルを適用
となる(1.〜4.、11.は移行先パソコン、5.〜10.は移行元パソコンでの作業)。移行手順で「おまかせ」を選択した場合は、パソコンの環境設定、「Outlook Express」「Windowsメール」などのユーザアカウントやメールメッセージ、アドレス帳、さらにマイドキュメントやデスクトップ上のファイルなどが移行対象になる。メール通知は、設定しておくと、移行作業完了時にメールで通知してくれるもの。
「引越しジャーナル」は、移行作業中に実行される作業の(仮想)リストのこと。「引越しトラック」は、移行先のパソコンにコピーされる設定やデータファイルからなるファイルだ。
Windowsアップグレードアシスタント機能を使ってWindows 7にアップグレードした場合でも、もし必要であれば移行前の環境(Windows Vista/XP)に復元できる。