敵の動きがさほど速いわけではなく、動作パターンもシンプルなのだが、ステージ構成が見事で、シビアかつ手強いゲームだ。ゲームの難しさに対して、キーボードでは操作しづらいため、ゲームパッドの使用を筆者は強くお勧めする。あくまでも筆者がプレイできた範囲での話だが、ゲームの基本は「自キャラ(フェーン)を移動させるタイミングと、時によりドット単位でのシビアなポジション取り」だ。といっても、決して反射神経に頼るゲームではない。タイムさえ気にしなければ、むしろじっくりと時間をかけて、位置やタイミングを調節しながら、落ち着いて正確に操作することが重要。各ステージの攻略法を見つけ出し、ルートを正確に移動することができればクリアできる。ただ、それがとても難しい。
たとえ失敗しても、何度でもやり直しはできるが、ステージクリアの状況をセーブしておき、あとで続きからチャレンジすることはできない。この点とキーボードのコンフィグができない点だけは残念だが、ゲームそのものは非常におもしろい。強くお勧めできる作品だ。
(秋山 俊)