難易度の高い、レトロな2Dアクションゲーム。反射神経や操作テクニック以上に、冷静さや操作の正確さが重要で、じっくりと楽しめる。上下左右にどこまでも伸ばせる杖を使って移動し、ゴールを目指す
「フェーンの杖」は、どこまでも伸びる杖を使って移動する2Dアクションゲーム。伸ばした杖で壁を掴んで身体を引き寄せ、普通に歩いては進むことのできない場所に移動したり、敵との接触を回避したりしながら、ゴールを目指す。用意されたゲームモードは「ノーマル」「ハード」の2種類。ステージは各モード32面ずつの計64面。
ゲームの主人公は杖を持ち、青いローブを着た魔法使いの「フェーン」。(ストーリーは不明だが)ステージ上に存在する階段にフェーンを無事、たどり着かせることができればステージクリア。ただし、ステージ上にはさまざまな敵(モンスター?)が登場し、接触すると一発でアウト。敵をタイミングよく回避しながら、ゴールを目指す。アクション性の強い内容だが、パズル要素の高いステージも用意されている。
高い場所から飛び降りながらの左右移動も、クリアのための重要なテクニック
操作はキーボードまたはゲームパッドで行う(ただしキーボードでは、使用するキーの配置が若干独特で、キーコンフィグもできない。ゲームパッドを使用した方がプレイしやすいだろう)。
操作方法はシンプルだ。【A】/【S】キーで主人公を左右に移動させ、【W】/【Z】キーで上下を向かせる。空中からの落下中に【A】/【S】キーを押して、落下地点を左右に動かすことも可能。【J】キーを押すと、主人公が向いている方向に杖が伸びる。杖はプレイヤーがキーを離すか、杖の先がブロックを掴むまで伸び続け、掴んだあとは急速に縮んで、主人公をブロックのところまで引き寄せる。途中でキーを離しても、縮みきるまでブロックを離すことはない。この性質を利用すれば、頭上の高い場所や、移動するための足場のない場所にも移動することが可能。たとえ足場のある場所でも、歩くよりも高速に移動できる。
キーを押し続ければ、杖が縮みきった状態でもブロックにしがみつき続けることが可能。杖を伸ばして敵を攻撃すれば、一時的に行動不能にさせることもできる。
杖で押したり、引いたり、壊したりして、ブロックを上手に活用
ステージクリアの条件は、フェーンを階段までたどり着かせること。ただし、ただ階段のある場所を通過しただけでは、ステージクリアにはならない。高いところから飛び降りたり、杖で身体を引き上げたりした途中でゴールに接触しても何も起きない。ステージクリアと認められるには「ブロックの上に乗った状態で階段に接触」する必要がある。
そのため、ステージによっては移動可能なブロックも登場する。ひとつは、表面に「×」模様がついた青いブロック。杖を伸ばして1ブロックの幅ずつ押して移動させることができ、空中で移動させても落下することがない。もうひとつは、表面に「▲」模様のついた赤いブロック。逆に、杖で掴んで引き寄せることができる。赤いブロックの上に乗って下向きに杖を伸ばせば、掴み上げてブロック1個分の高さずつ、空中を上昇できる。
ステージ上にはそのほかにも「掴むことのできない色の濃いブロック」「杖で壊せる、ヒビの入ったブロック」なども登場する。