ノスタルジー溢れる“王道”ファンタジーRPG。2Dドットグラフィックや8bitサウンドなど、往年のコンピュータゲームの雰囲気を感じさせてくれる。いにしえの魔王復活の陰謀に巻き込まれる冒険者たちの物語
「Wish Dragon」は、冒険者である主人公(プレイヤー)とその仲間たちの活躍が描かれるRPG。舞台は海に囲まれた小国。物語は、主人公が小国に立ち寄るところからはじまる。その国には、数百年前に世界を恐怖に陥れた魔王が封印されているという伝説があった。そしてあるとき、国王がモンスターに殺される事件が起こる。
王子「ゼノス」に呼ばれた主人公たちは「王を殺したモンスターを討伐してほしい」と頼まれる。国の兵士を討伐に向かわせたが、歯が立たなかったのだ。ゼノスは生まれつき体が弱く、目が見えないが、代わりに強い魔力を持っている。主人公たちから強い力を感じて依頼したという。こうして主人公は、三人の仲間とともにモンスターがいるといわれる北の神殿へと向かう。ところが、国王殺しの真相は別にあるようだった……。
冒険の拠点は小国の城下町。城や町の人々からこまめに話を聞き、さまざまな情報を得ることがゲームのポイント。意外な人物が思いも寄らない情報を知っていたり、きちんと探索しないと行けない場所などもあったりする。城や町の中は丁寧に歩き回るとよい。
町には「ぶきや」「ぼうぐや」「どうぐや」があり、装備品や消耗品を揃えられる。そのほかにも、スキルを購入できる「まほうや」や、泊まるとHP/MPを全回復できる「やどや」がある。セーブはマップ移動中であれら、どこでも行うことが可能だ。
レベル上げは必須。武器、防具、スキルはステータスによって制限がある
操作は、キーボードまたはゲームパッドで行う。キーボードの場合は【↑】/【↓】/【←】/【→】キーで移動、【Z】キーで決定、【X】キーでメニュー画面を開いたり、キャンセルしたりできる。ゲームパッドでは、十字キーで移動、「1」/「3」ボタンで決定、「2」/「4」ボタンでメニュー画面を開いたり、キャンセルしたりすることが可能だ。
マップ移動中に開けるメニュー画面には「アイテム」「スキル」「そうび」「ステータス」「たいれつ」「コンフィグ」「セーブ」がある。「たいれつ」では、戦闘時のパーティメンバーの隊列を前列と後列とに分けることが可能。後列にすると攻撃力が半分になるが、敵からのダメージも半減する。配置は、ステータスでキャラクタの防御力を見ながら行えばよい。
戦闘は、ランダムエンカウント形式のフロントビューバトル。戦闘がはじまると、まず「さくせん」で、各キャラクタのコマンドを「たたかう」「にげる」「たいれつ」から選択する。「たたかう」場合のコマンドは「こうげき」「スキル」「アイテム」「ぼうぎょ」の4種類。「こうげき」は武器による物理攻撃で、「スキル」は魔法攻撃となる。
敵を倒して経験値がたまると、任意の職業のレベルを上げられる。職業は「せんし」「さむらい」「まどうし」「そうりょ」「とうぞく」「たびびと」「にんじゃ」「けんじゃ」の8種類。「せんし」ならHPやちから、たいりょくが、「そうりょ」ならMPやかしこさがというように、職業によって上がるステータスが変わってくる。武器や防具は、ステータスが一定のレベルに達していないと装備することができない。スキルも同様で、「かしこさ」が一定数値に達していないと覚えることができない。キャラクタのレベル上げは必須だ。エンカウント率は高め。序盤は拠点となる町の近くでモンスターを狩り、地道にレベルを上げよう。