ひとつの問題だけで「読み」「書き」「意味」などを多角的に学習できる便利なソフト。もちろん、パソコン上で出題や解答を行うわけではなく、目的はプリントの作成だから、実際には書いて学ぶことになる。収録された問題は一応、小学生向けだが、それ以外の難しい漢字が使えないわけではなく、問題は自由に作成できる。「最近、どうも漢字を忘れ気味」という大人のためのリハビリ用にもよいだろう(問題を考える方にとってもトレーニングになりそうだし)。
問題の登録は、簡単にいってしまえばテキストボックスに文字を入力するだけだが、いきなり使いはじめると、最初のうちは少し戸惑うかもしれない(恥ずかしながら筆者は最初のうち、テキストボックスをただのカラーラベルか何かと勘違いしていた上、画面右下の十字のボタンの意味にも気づかなかった)。
まずは、収録されているデータのうち、各学年用の問題ファイル(1nennMTMR.moj〜6nennMTMR.moj)を読み込み、テキストボックスや見出しの役割を知れば、疑問は自然と氷解するはずだ。あとはヘルプメニューに用意されている「データ作成の説明」を参考にすれば、すぐに利用できるようになる。
欲をいえば、印刷にプレビュー機能がほしいところ。一度印刷してみればわかることとはいえ、ツールボタンやメニューを見ただけでは、「書き方」と「練習」の違いや「読み方2枚一組」というオプションの意味はわかりづらい。画面上で事前に確認できるとありがたい。
(福住 護)