漢字学習用のプリントを作成できるソフト。漢字の読み、書き取り、文作りや意味調べなど、学習内容に応じたプリントを手軽に作れる。「2011漢爺さん」は、オリジナルの漢字学習用プリントを作成するためのソフト。問題は、ユーザが自分で作ることが可能。小学校で学ぶ漢字を学年ごとに表示させることができ、各学年の学習内容に応じた問題集も作成できる。メイン画面上には10問分の問題を登録することができ、印刷を実行すると、自動的にA4用紙一枚にレイアウトしてくれる。同じ作者・HIMAJIN工房さんの旧作「となりの漢爺3」を新学習指導要領に準拠させ、リニューアルしたもの。
問題を作成するにはまず、「新規作成」で空白の問題集を作成し、問題のカテゴリーにあたる「見出し」を登録する。見出しは、ユーザが自由に設定することが可能。出題レベルや学習範囲に応じて、例えば「数に関する漢字」「色に関する漢字」といった問題を作成できる。
作成済みの問題集データを読み込んだ場合は、ドロップダウンリストから見出しを選択すると、登録済み問題のプリントや編集を行えるようになる。
見出しの登録が終わると、10個分の問題エリアに番号が振られ、実際に問題を登録してゆく仕組み。問題は、15文字以内の短い文を三つのテキストボックスに区切って、例えば、
- [私は]【学校】[へ行く]
のような形で入力する。三つのカッコが各テキストボックスに相当し、真ん中の【】内の部分が学習する漢字となる。そのため真ん中のテキストボックス【】には、読み仮名を入力するためのテキストボックスも付随する。三つのテキストボックスはすべてを使う必要はない。例えば、
- [美しい]【朝】[](最後のボックスは空欄)
のように、二つのボックスだけを使って、問題を作成することも可能。逆にテキストボックスを追加し、- []【美】[しい]【朝】[の空](先頭のボックスは空欄)
のように、学習する漢字を二つにすることもできる。10問の問題を登録したあとには、ページを追加することも可能。ページにはそれぞれ見出しを登録しておくことができる。
作成した問題からは、「漢字書き取り」をはじめとした問題集プリントを印刷することが可能。
- 漢字書き取り……問題の漢字部分が空欄で、ふりがなを参考に漢字を記入する
- 漢字練習……問題の漢字部分とふりがなのみが印刷され、それを参考に文字を練習する。お手本を薄く印刷する「なぞり書き」も指定できる
- 読み方……問題文全体が印刷され、読み方をかなで記入する
- 3票一括印刷……上記3種類のプリントをまとめて出力する
- 文作り・意味調べ……問題の漢字部分とふりがなのみが印刷され、意味やその文字を使った文を記入する
いずれも用紙1枚あたり10件分の問題のほかに、プリントのタイトルや記名欄、桝目や罫線などがレイアウトされる。問題の登録時に「学年配当表」機能を使うと、その学年(小学1年〜6年)で使用する漢字の一覧表や、その漢字を使用した例文が表示され、マウスクリックで簡単に登録することが可能。漢字一覧表は印刷することもできる。
そのほか、自由に使える空欄(桝目と見出しのみ)の「漢字練習帳」を印刷したり、教科書会社を選択したり(漢字一覧表に表示される文字が異なる)することも可能。漢字練習問題以外に、原稿用紙(桝目)や横罫線の印刷も行える。