異世界に迷い込み、竜の姿になってしまった少年が冒険を繰り広げる、ダンジョンクリアタイプのファンタジーRPG。ある日突然迷い込んだ世界で、僕は竜になっていた……
「少年と、竜」は、家族に愛されながらすくすくと育った主人公の「少年」が、ふとしたきっかけで異世界に迷い込んでしまうという設定のファンタジーRPG。家事が得意な優しい父「アレックス」、時間を研究している学者の母「サンドリア」らの家族とともに、少年は毎日を過ごしていた。
少年はある日、祖父の「セレス」とともに、母親が勤める「時間空間学研究所」へ遊びに行く。研究所では、ちょうど空間転送の実験が行われていた。少年が実験現場へ行ってみると、実験は大成功。研究所の人々は沸き上がるが、データを取る段階になると、なぜか失敗が続いてしまっていた。失敗に焦るサンドリアは、つい少年を叩き、泣かせてしまう。
実験場に少年の泣き声が響いた瞬間、サンドリアは突然、空間のひずみに引き込まれてしまう。研究員の一人によると、どうやら空間転送が成功した原因は、少年にあるという。少年が現れたことで“時空間エネルギー”が安定し、実験が成功したというのだ。自分が母親を空間のひずみに送ってしまった原因だと知った少年は、母親を助けに行くため、自ら時空転送装置に入って異空間へと移動する。
移動した先の世界では、少年はなぜか竜の姿をしていた。あまりの出来事に混乱するが、空腹とのどの渇きを癒すため、とりあえず周囲を歩き回っていると、持っていた携帯電話から母親の声で「私はダーナ王国というところにいる」というメッセージを受け取る。母親を捜し、元の世界に戻るため、少年の長い冒険がはじまる。
コマンドを入力する「特技」が特徴。すばやく入力すればするほど有利に
「少年と、竜」には「リアクション」という概念がある。冒険を進めてゆくと、少年に対してさまざまな人が質問を投げかけてきたり、リアクションを求めてきたりする。少年の周りに「→」「←」「↑」「↓」のマークが出てきたら、相手が反応を待っている合図。わかったときや相手に賛成のときは【↑】【↓】【C】キー、わからないときや反対のときは【→】【←】【X】キーを押す。少年のリアクションで相手の反応が変わり、物語の展開に影響する場合もある。
少年は、フィールド上を歩いたり、モンスターとバトルをしたりすると、お腹が空く。お腹が空きすぎると倒れてしまうこともある。満腹度は画面の右上に表示される。モンスターがたまに落とすリンゴや獣の肉などの「食べ物」を食べて、満腹度を回復させながら行動しよう。食べ物の中には傷んでいるものもある。食べると満腹度は回復するが、お腹に虫が入り込んだり、体調を崩したりするので要注意だ。
戦闘はシンボルエンカウント形式のフロントビュー・ウェイト制バトル。戦闘画面でキャラクタの下に表示されるゲージが最大になり、赤くなったら行動することが可能。行動順が回ってきたら、コマンドを決めるまで時間は進まない。
攻撃方法には、武器による物理的な「攻撃」と、MP(魔力)を消費して行う「特技」の2種類がある。特技には効果が大きいものが多く、(基本的に)コマンドが設定されている。時間内にコマンド入力に成功すると、効果がアップしたり、効果を発揮する範囲が広がったりする。例えば、味方のLP(体力)を回復させるコマンドは【C】【C】【X】。時間内に入力できなかった場合でも、効果が失われることはないため、コマンド入力は安心して行える。特技は、仲間と連携することで、より強力な技を発動させることができる。
コマンド入力の時間が惜しいと思う人は、特技を選択するときに【Z】キーで決定すると、特技コマンドをキャンセルできる。コマンド入力なしで特技が発動できるが、成功時の効果アップはない。
すべてのモンスターを退治してバトルが終了すると、ボーナスをもらえる。経験値やお金、アイテムのほかに、武器を強化する際に必要な「Chip」や、モンスターによって落とすものが異なる「トレジャー」などのボーナスがある。ある行動をすることで「ボーナススター(★)」をもらえる場合があり、ボーナススターが多ければ多いほど、もらえるボーナスがアップする。
フィールド上の特定の場所には、水晶のような形のヒールポイントが設置されていることがある。ヒールストーンを持っていると、この場所で「LP」「MP」「状態異常」などを完全回復させることが可能。ヒールポイントは、主にボス戦の特殊イベントの前にある。ポイントを見つけたらセーブすることをお勧めする。