【恒例】年末・年始特別企画 | ベクターソフトニュース - 2002.12.28 |
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■執筆者(五十音順) 秋山 俊|天野 司|階堂 綾野|倉本 春|坂下 凡平|土屋 佳彦|永浜 裕之|練馬 ベク蔵|福住 護|三浦 恵三 このページを友だちに教える |
福住 護 FUKUZUMI Momoru MapFan.net オフ名簿管理/AltIME |
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筆者はCD-ROM版の「MapFan V」のユーザなのだが、その後「MapFan.net」には移行しなかった。理由は、機能面の魅力をほとんど感じなかったからだ。機能的に不満足というよりも、筆者が「MapFan V」の魅力と感じていた機能がほとんど置き去りにされて、単なる地図表示ソフトにまで後退していると感じたのである。しかし、その不満もVer.3でほとんど解消された。 魅力を感じる改良点はまず、本格的な検索ができるようになったこと。住所なら何丁目何番何号までピンポイント検索できるし、地域やジャンルを限定することもできる。しかも周辺検索機能が付いたので、通常の検索でまず観光地を探しておいて、そこからさらに周辺の宿泊施設を探すといった、カーナビ的な検索ができる。 もうひとつはルート検索である(もっとも筆者の場合、検索というより、思い通りにルートを引いて案内図を作りたいのだが)。従来「MapFan.net」にはこの機能がなく、そのために「MapFan V」を使い続けてきたわけだが、この設定が実にやりにくかった。出発地〜通過点〜目的地を地図上で順にクリックしていけばよいので操作自体は簡単なのだが、設定中に地図をスクロールしたりスケールを変更しようとマウスを操作したりすると、その分もポイントの追加として扱われるので、実にむちゃくちゃなことになってしまうのである。 これがVer.3ではきちんと改善されている。地図のクリックで即地点登録というのをやめて「追加」ボタンをクリックしなければならないようにしたので、手順としてはむしろ増えたわけだが、おかげで途中のスクロールもスケール変更もやりたい放題。これなら遠距離のルート設定も、通過点を細かく指定した設定も簡単だ。 ルート関係にはほかにも評価したい点がある。設定したルートをスクロール機能でたどるとき全行程の距離や残りの距離がわかるし、交差点その他の「誘導点」に来ると進行方向を示す矢印がポップアップする。 また、地図のほかにルートをリスト表示してくれる。リストには誘導点の番号、地名、区間ごとの距離、進行方向などが書かれていて、印刷もできるるので、地図と一緒にリストも印刷しておけばカーナビがなくても同乗者にナビゲーションを頼むことができる。 そのほかにも、念願だった地図のクリップボードコピーが可能になったのはうれしい(「MapFan.net Ver.2」では、スクリーンキャプチャツールでウィンドウごとキャプチャするしかなかった)。 バージョンアップ点は以上だけではないが、個人的にはこれらが最も魅力を感じる(というか必須だ)。もともと「.net Ver.2」の地図の美しさ、見やすさはかなり気に入っていたので、他の機能が個人的な要望を満たしてくれた今、「MapFan V」を引っ張り出す必要性はまったく感じなくなった。 残念ながら、地図の読み込み速度についてはVer.2よりやや低下したように感じているが、これもADSL 1.5Mでの感触なので、もっと高速な環境では気にならないのだろう。常に最新の地図が手に入ると考えれば、現時点でも十分に許容できる範囲だ。 実は、Ver.3登場の直前にすでにユーザ登録を行っていたのだが、実際にバージョンアップしてみると「ユーザ登録しておいてホントによかった」と思ったものである。
「オフ名簿管理」はいわゆるアプリケーションやユーティリティではなく、Webサイト用のCGIスクリプトである。そして、このスクリプトを紹介する理由は、実は「MapFan.net」と裏で繋がっているのだ。 地図ソフトでルート設定や画面のクリップボードコピー機能にこだわるのは、実は参加しているクルマのクラブでオフラインミーティングを企画・主催するときに使いたいというか、これらがないと案内が面倒くさくて困るからなのだった。さらに、募集案内がひと通り終わると、今度は参加の受け付けや参加者の管理といった仕事に追われる……というわけである。 このスクリプトを見つけるまでにはちょっとした紆余曲折があり、しかもスクリプトを設置して以後、実際に本格的に使ったことはないというのが実情なのだが、かなり使えそうなので紹介させていただくことにした。 スクリプトの機能は「オフ会の募集告知」「申し込み」「申込者」の一覧表示の三つである。「オフ案内編集」で開催日や集合時間、予算などの要綱を入力すると、それがページに表示される。しかも、1次会から5次会までそれぞれに時間、定員、予算、場所などを設定できる。 入力フォームからは参加者の名前やメールアドレスなどを記入して申し込みを行うのはもちろんだが、参加が不確定の人でも「仮参加」で申し込むことができるし、遅刻や早退の予定がある人はその時間を入力できる。そして「案内編集」で「申し込み終了」チェックボックスにマークすれば、以後申し込みフォームへの入力はストップされる。参加者名簿では申し込み内容が自動的に一覧表示されるわけだが、定員が設定されているものについてはキャンセル待ちの人まで表示できるという凝りようだ。 従来、メールや掲示板で告知と申し込み受け付けを行っていたが、このスクリプトなら募集案内が掲示板の他の書き込みに埋もれることもないし、申し込みをすれば参加者名簿に即反映されるので、申し込み状況もすぐにわかる。というわけで幹事にとっても参加者にとっても、なかなか便利なスクリプトではないかと思う。 あとは、いくつかのミーティングの企画が並行して進んでいるような場合にも対応できるように、募集案内だけでも複数表示できできたらなあ、というのが密かな個人的願いだ。この記事が公開されるころにはバージョンアップが行われるそうなので、楽しみである。 【サンプル画像】 ■オフ名簿管理:参加者の多いミーティングの案内や管理に役立つ
残る1本は「ああ、何を今さら」と後ろ指をさされそうなほどの定番ソフト「AltIME」である。筆者はパソコンをセットアップすると真っ先にキーマップ変更ユーティリティをインストールするクチだが、実際に使う設定といえば【Ctrl】キーと【CapsLock】キーの入れ替え、【Esc】と【半角/全角】キーの入れ替えくらいなものである。 Window 9x機では「SwapScan.386」というツールをずっと使ってきたが、Windows 2000を併用するようになると、これはさすがに使えそうにないので、はたと困った。もちろん当時いくつか探してみたが、レジストリを書き換えてキーマップを変更するというタイプのものしか見つけられず(もちろん見落としもあっただろうが)、従来の手軽さに慣れていると、このタイプはどうも大げさで面倒な感じが拭えないし、また当時はWindows 2000自体の使用頻度も低かったので、とりあえず放っておいたのである。 しかし、Windows XPになると一般ユーザも使いはじめるし、こちらとしても将来的に移行は避けられない。そこであらためて探してみたら、なんと定番中の定番といえる「AltIME」なら、XPでもチェックボックスにポンポンっとマークするだけで【Ctrl】や【Esc】を入れ替えることができるではないか。 というわけで、めでたく筆者のタスクトレイに常駐することになった「AltIME」だが、恥ずかしながら前記のキーの入れ替え以外の機能についてはまったく使っていない。……というか、どんな機能があるのかロクに知らないというテイタラクだ。 それでも筆者に欠かせない1本になったのは間違いないし、この種の常駐型ユーティリティにとっては「何もしなくても安定して確実に動く」というのは、なによりの褒め言葉ではないかと思うのである。 【サンプル画像】 ■AltIME:レジストリ書き換え型のキーマップ変更ツールにない手軽さが魅力 |
MapFan.net | ||
作 者 | インクリメントP(株) さん | |
対応OS | Windows XP/Me/2000/98/NT | |
種 別 | 製品:試用可 MapFan.net(マップファン ドット ネット) 3.01 新発想、「進化する地図」 (2,645K) | ソフトウォッチに追加 | AltIME 3.13 Windows9x/NT/2000/XP用 キーボードユーティリティ (89K) | ソフトウォッチに追加 |