四国の実情がよくわかる“本格”戦略シミュレーションゲーム。人口の偏りから食料自給率、自衛隊の兵力などまでが再現されている。四国はひとつ!? 大正時代から対立の続く四国四県を軍事力で統一
「四国志大戦 〜県知事の野望〜」は、徳島、香川、愛媛、高知、いずれかの県知事となり、軍事力によって四国の統一を目指す戦略シミュレーションゲーム。財政難で大赤字の中、部隊を「生産」して軍拡を図り、「地域振興」でエリアを強化し、「海外輸入」で食料や燃料などを調達して、他県を制圧できるだけの力を蓄えてゆく。“兵力を整えたらいざ、行軍”。歩兵、砲兵、高射、戦車、ヘリで他県と一戦を交える。ゲームバランスがよく、コマンドはシンプル。2時間から4時間程度で楽しめる。
ゲームの舞台は日本の四国。四国四県は大正時代から水を巡って激しく争ってきたが、ダムが完成した現代になっても──ダムの枯渇により──対立は続いている。事実、四国全域の利水を目的に建設された「早明浦ダム」のモニュメントには「四国はひとつ」と記されるはずだった……が、実際に刻まれたのは「四国のいのち」。当時の高知県知事が反対したためだといわれる。
知事補佐「四国太郎」の助言を参考にゲームを進めてゆく
ゲーム開始時に、プレイする県(プレイヤーが知事に就任する県)を選択する。各県は、
- 徳島県:徳島東部、徳島西部、徳島南部
- 香川県:西讃、東讃
- 愛媛県:南予、中予、東予
- 高知県:安芸、高知中央、高幡、幡多
の2〜4エリアに区分され、四国四県では計12エリア。知事就任前には、各県の歴史や軍備状況、お国自慢、さらには人口、資金、燃料備蓄といった「総合情報」も確認できる。各エリアに含まれる市町村名もわかる。使用できるコマンドは「近況表示」「生産」「配備」「行軍」「地域振興」「海外輸入」「システム」「ターン終了」の八つ。
「近況表示」では、知事補佐「四国太郎」が「兵器生産報告」「他県報告」「事件報告」のほか、さまざまな「助言」を行ってくれる(近況報告はターン終了時にも自動表示される)。
「生産」では、自県エリアそれぞれの生産品目を「民生品」「歩兵」「砲兵」「高射」「戦車」「ヘリ」から指定することが可能。歩兵の生産速度には人口が影響するが、そのほかのものには工業力が影響する。
戦闘に勝利してエリアを獲得し、四国を統一!!
「配備」では、未配備状態の部隊を配備する。「海外輸入」で購入した部隊や、エリアを放棄して撤退した部隊が該当する。配備できるのは(当然)自エリアのみ。配備には燃料を消費する。
「行軍」では、部隊を別のエリアに移動させたり、敵エリアに侵攻させたりすることが可能。配備同様、燃料を消費する。敵エリアに侵攻すると戦闘状態に入る。戦闘は(通常)「偵察」「遠距離砲戦」「突撃」の順にフェイズが進む(途中で戦闘が終了することもある)。
「遠距離砲戦」では、狙い撃ちの対象を指定する。選択できるコマンドは「ランダム砲撃」「歩兵」「砲兵」「高射」「戦車」「撤退」。「突撃」では「突破」「拘束」「撤退」の各コマンドを使用することが可能。戦闘に勝利すると、侵攻したエリアを獲得できる。負けた場合や膠着状態になった場合はそのままだ。
「地域振興」は、1ターンにつき1エリアのみ使用でき、「税収」「食料生産量」「工業力」「陣地防御」のうち、ひとつを選んで当該エリアを強化できるようになっている。
「海外輸入」では、資金を使って「食料」「燃料」「砲兵」「高射」「戦車」「ヘリ」を海外から輸入できる。
「システム」では、「セーブ」「ロード」、およびBGM/SEの音量変更を行える。