グラフィックパターンエディタ
X68000には、強力なグラフィック機能が装備されています。そして、それらを生かしたグラフィックツールが多数存在しています。そして、それらを生かした「画像データ」が多数流通しています。
しかし、グラフィック機能で表示しうるものは「画像データ」だけではありません。さまざまなプログラムが、文字フォントやアイコン、スプライトやBGなどといった「パターンデータ」を表示していることでしょう。
これらのプログラムが扱う「パターンデータ」を自分で編集してみたことがあるでしょうか。多くのユーザーは、これらを専門に扱うツールがない場合は手も足も出ないことでしょう。少し気が利くようになれば、各種グラフィックツールで「パターンデータ」を描いたあと、データコンバータを通してプログラムが扱える「パターンデータ」にすることができるでしょう。
グラフィックツールには、大きく分けて2つの種類があります。Z'sSTAFFやマチエールといった「画像データを編集する」ツールと、本体付属スプライトエディタやOh!Xで配布されたSM.X、テラッツォなどといった「パターンデータを編集する」ツールです。
前者のツールの利点は、色数・サイズなどの点で自由な絵が描けるところです。ですが、逆にそれが仇になって色数・サイズに制限の設けられた「パターンデータ」の編集には非常に苦労が伴います。例えばSX-WINDOW のアイコンデータ相当のものをマチエールで描いてみれば、その苦労はわかることでしょう。
後者はまさに「パターンデータ」を編集するために作られたツールですから、色数・サイズの問題はクリアされています。ですが現在のところ、この手のツールは筆者にとっては機能不足を感じています。
EELは,後者の「パターンデータを編集するツール」として作られました。業務用パターンエディタ(最近はMacを使ってPhotoShop で描いて変換しているところも多いらしいが)に迫る機能と操作性をお試しください。