ドキュメントスキャナーでスキャンした画像の文書化と閲覧ツール
紙の本をドキュメントスキャナーなどを使って自分で電子書籍化することを、俗に「自炊」と呼びます。自炊ツールは、自炊のための6つのプログラムで構成されています。これらのプログラムは、最終的にJSIファイルを作成、閲覧することを目的とします。
JSIファイルとは、digi-PROVEにより独自に開発されたフォーマットのファイルです。ドキュメントスキャナーなどでスキャンした画像ファイルをまとめてひとつの文書ファイルにすることを目的としています。ファイル名の拡張子は、”JSI”です。ちなみに、JSIは自炊(JiSuI)を短縮したものです。
・JSIPreview
ドキュメントスキャナーでスキャンした画像の目視チェックを行うためのプログラムです。
・JSICleaner
ドキュメントスキャナーでスキャンした画像の縦筋ノイズを補正するためのプログラムです。
・JSIConvert
ドキュメントスキャナーでスキャンした画像の色補正や縦横サイズの変更を行うプログラムです。
・JSIEditor
JSIファイルを編集するためのプログラムです。
・rJSIViewer
JSIファイルを閲覧するためのプログラムです。
・PopPDFImage
PDFファイルをJSIファイルに変換するプログラムです。但し、対象となるPDFファイルには制限があります。詳細はプログラムの説明書を参照してください。
自炊で電子書籍化する場合、PDFファイルにするのが一般的ですが、PDFの閲覧ソフトであるAdobe社のAcrobat Readerやその他のフリーソフトに不満がありました。特にAcrobat Readerは、全画面表示にしたときに見開き表示ができなかったり、タブレットでの操作がやりにくかったり、4Kモニターなどで高解像度表示をすると黒い横線が出たり、その黒い横線を出なくするには低品質の画質に設定する必要があったりします。digi-PROVEのフリーソフトrPDFViewerはAcrobat Readerの表示機能を利用していますが、全画面で見開き表示ができます。しかし、黒い横線や画質低下には対処できません。
フリーソフトの中にはソースが公開されているものもあり、それを利用したPDF閲覧ソフトの開発も考えましたが、フォントの扱いが面倒なため諦めました。個人的に、OCR機能(画像内の文字をテキストデータに変換する機能)は使用しないので、画像ファイルをまとめるだけの文書ファイルフォーマットを作成することにしました。