コラム イプシロンの一本勝負総集編 11〜19
遂に来るべき時がやってきた。細川内閣は事実上の、米の部分自由化を受け入れ
たのだ。この結果、日本の農業政策は新たな対応を迫られることになったわけだが、
このことを理由に細川内閣を、「嘘つき、外交オンチ」等と決して責めることがあ
ってはならない。何故ならば、この結論は長年に亙る自民党政権がもたらした失策
の連続の尻ぬぐいを、たまたま細川政権が自民党の代わりに行なったことにほかな
らないからだ。もし仮に今年夏の政権交替がなく、今もなお自民党政権が継続して
いたならば、今回と同じ結論を自民党が出していたに違い無いからだ。今回はたま
たま自民党政権時代から進められていたガットの新多角的貿易交渉(ウルグアイ・
ラウンド)の交渉期限を、政権交替後に迎えたに過ぎないのだ。