「土日にささっと!確定申告2011」でまず目につく特徴は、全体がひとつのウィザードであるかのような、対話形式に近い構成となっているところだ。(1)申告者の氏名や住所を入力する「基本情報」にはじまり、(2)提出しなければならない書類を教えてくれる「書類選択アドバイザー」、(3)実際のデータを入力する「書類作成」、(4)できあがった書類を出力する「印刷」の4ステップからなる。その場に応じたメッセージやチップヘルプが随時表示され、とても親しみやすい。
「書類選択アドバイザー」は、はじめて確定申告を行う人にとって最初の難関となる「どの書類を提出したらよいのか」という疑問に答えてくれる機能。「提出書類にはどのようなものがあり、自分に必要なのはどれか」がわかっている人は一覧から選択すればよいし、まったくわからない人は、用意された質問項目にチェックしてゆけば、必要な書類を自動で選んでくれる。
書類の選択が終わると、以降は必要な項目を埋めてしまうまで、(3)「書類作成」画面での作業となる。「書類作成」では、先に選んだ書類がユーザインタフェースとなる。すなわち選んだ書類がアイコンとして表示され、そこから入力画面を呼び出すようになっており、自分に関係のない書類を間違って選んでしまう心配がない。もし、書類の選択に見落としがあったとしても(もっといえば、基本情報の入力時に勘違いなどがあった場合でも)、前に戻ってやり直せるので、この点も安心だ。
いきなり書類の入力画面を呼び出す代わりに「書類作成」ボタンをクリックすると、今度は「書類作成アドバイザー」が現れ、書類作成全体の流れやそれぞれのポイントなどを教えてくれる。もちろん、ここからも入力画面に切り替えられる。
実際に入力を行う画面は、申告書類の一部分を切り抜いたようなレイアウト。ひとつの書類上のさまざまなエリアをタブ切り替えで呼び出す形となっており、ほかの入力個所のチェックなどもスムーズに行える。
ほかの書類とも連携しており、確定申告書を開いているときに項目名をクリックすれば、関連する内訳書での明細入力も簡単(この場合は使えるタブが固定されて、呼び出した先で間違ったタブを選ぶことがない)。内訳書の作成が終わっているのであれば、もちろんボタンひとつでの一括転記も可能だ。
書類の作成中、いつでも印刷ができるのも何かと便利。書類が完成してから提出用に「清書」するだけでなく、作成途中であってもいつでも印刷できるので、「画面上ではなく、紙の上で再チェックしたい」とか「ほかの人に確認をお願いしたい」といったときに助かる。
「書類作成」のステップが終わり、「印刷」のステップへ進むと、先ほどまでは入力画面を呼び出すボタンだった書類のアイコンが、今度は印刷プレビュー画面を呼び出すボタンになる。プレビュー画面には、申告用紙そのままのイメージが表示され、あとは「印刷」ボタンをクリックするだけで、書類ができあがる仕組み。印刷が終わると書類アイコンには「印刷済み」のスタンプが付き、すべての作業が終わったことを教えてくれる。
そのほかにも、
- 登録したデータのバックアップと読み込み
- 全データの初期化
- 2008年版〜2010年版からの内訳書や決算書データを読み込める「過年度版取り込み」
- NTTデータの「電子申告の達人」(別途購入が必要)との連携による電子申告
などの機能がある。
サポートはメールでの問い合わせに対応する。費用は無料。確定申告期間中は土日・祝日も受け付けてくれる。
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