操作は簡単ながら、ユニークな展開機能を持つ圧縮・展開ソフト。圧縮・展開ともLZH/ZIP/CAB/RARの4形式に対応する。展開後にアーカイブファイルを「後始末」してくれる機能が特徴。動作には外部DLLが必要だが、付属ツールを使えば、DLLは自動でインターネット上から取得できる。
アーカイブファイルを展開(解凍)するには、「解凍+後始末α」のパネルにファイルをドラッグ&ドロップし、その後、展開先とファイルをどのように“始末”するか設定して、「解凍する」ボタンをクリックすればよい。ヘッダをもとに圧縮ファイルをチェックする機能もある。
大きな特徴が「抽出フィルタ」機能。アーカイブに含まれるファイルから、任意のものだけを展開できる機能で、ファイルの指定にはワイルドカードを使える。例えば「A*.*」と指定した場合は、ファイル名の先頭に「A」の付くファイルだけを展開できる仕組み。拡張子の指定も可能で、「*.BMP」とすればBMPファイルだけを展開することが可能だ。
あらかじめアーカイブ名でフォルダを作り、その中に展開する「ファイル散乱防止」機能もある。デフォルトでは、アーカイブ内に二つ以上の要素(ファイルやフォルダ)がある場合に限り、散乱防止機能が働くようになっている。散乱防止機能が働く条件は、オプションで設定できる。そのほかにも、
- ディレクトリ構成を無視して解凍
- 作成フォルダ名の末尾にあるバージョン番号などを除去
といったオプションが用意されている。
圧縮操作は、メインパネルに圧縮したいファイル/フォルダをドラッグ&ドロップして「圧縮」ボタンを押すだけ。複数のファイルをひとつのアーカイブファイルとしてまとめたい場合は、あらかじめ圧縮元のファイルを1フォルダにまとめておく必要がある。