自分が読んだ本の記録や感想などをパソコンで管理したいものの、やり方がよくわからないという人にお勧めのデータベースソフト。あらかじめ読書録にまつわる項目が用意されているため、面倒な設定なしですぐに使いはじめられる。データベースに登録できる項目は全部で19種類あり、
- 書名/副題
- ジャンル(1、2)
- 判型
- 著作者/編者
- 出版社
- 購入日
- 読了日
- 感想
などが記入できる。読書録に必要な項目は一通り揃っているといえる。各項目の登録は実際に文字を記入することで行う。ただし、「ジャンル1」「ジャンル2」「判型」の3項目だけはドロップダウンリストから値を選択するだけで登録可能。追加したい値がリストにない場合は、文字列を直接入力する。入力した文字はリストに自動で追加されるため、以後、手入力をする必要はない。ドロップダウンリストの内容は、あとから「環境設定」メニューで編集できる。「環境設定」メニューでは、すべての項目について表示/非表示を指定できるほか、項目名そのものを変更することもできる。「必要ない項目は非表示にして見やすくする」「不必要な項目を外し、代わりに必要な項目を追加する」といったことが可能。項目数を増やすことこそできないが、カスタマイズ性は非常に高い。全項目の名称を付け替えて、読書とはまったく関係ない用途の「簡易カード型データベース」として使用することも可能だ。
編集はカード型の画面でのみ行える。データの閲覧ではカード型画面のほか、リスト形式の一覧表示画面も用意されている。リストのデータをダブルクリックすると、該当データをカード型画面ですばやく表示できる。
他に、項目を指定しての文字検索やソート(文字コード順での昇順/降順)を備える。「感想」の中だけに絞って検索することも可能だ。
データファイルは複数作成可能で、ひとつのファイルに登録できるデータ数は1,000まで。蔵書目録を作成するにはちょっと物足りない数だが、読書録として利用するには十分。データファイルの実体はテキストデータなので、データを再利用する際の可搬性も高い。
インタフェースが非常にわかりやすいソフトで、データベースソフトに慣れていない初心者でもすぐに使いこなせる。