以上、Cat's Eye Viewシリーズについて紹介してきたが、いかがだっただろうか? かとう氏の描くネコたちは、あるときはストレートに、またあるときはカリカチュアライズされたり、擬人化されていたりと、その視点や表現方法は実に多彩だ。作品自体も、気軽な息抜きとして楽しめるものからじっくり味わいたいものまで、バラエティに富んでいる。ネコ好きな人のためのコレクターズアイテムにとどめてしまってはもったいない。この記事を通じてより多くの人にかとう氏の世界を知ってもらえれば、これほどうれしいことはない。
ところで、かとう氏にはCat's Eye Viewシリーズとは別のシリーズもある。「クロ・ザ・キャット」「シロ・ザ・キャット」「タマ・ザ・キャット」「ノラ・ザ・ママキャット」の4本がそれだ。これらはMacintoshのデスクトップに常駐するマスコットソフトで、クロなら黒ベタ、シロなら白ベタというようにどれもシルエットだけしか描かれていないにもかかわららず、その動きはまさにネコそのものを感じさせる。どのネコたちもふだんは勝手にデスクトップをうろついているが、キー入力に応じていくつかのアクションをみせてくれる。
なかでも「タマ・ザ・キャット」は特別で、AppleのEnglish Speech Recognition技術を使った制御ができる。平たく言えば、あなたがMacに向かってしゃべると画面上のタマがそれに反応するのだ。ソフトウェアの都合上、認識できるのは英語だけ。しかもネイティブスピーカー風の発音でなければならないが、英語のトレーニングを兼ねて、タマと遊んでみるのもいいだろう。Macユーザの方はこちらのシリーズも一度試してみてほしい。
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