◆プログラムやHTMLの編集にも便利な強調表示機能
頻繁に使用する文字列を簡単に入力するための機能も充実している。「定型文字列」は、よく使う文字列をあらかじめ定型文字列として登録しておき、必要に応じて文書中に挿入できるというもの(フェイスマークが大量に登録されたファイルが標準で添付されている)。また「署名」では、メールなどの署名に限らず、ある程度まとまった文章を3個まで登録し、簡単な操作でそれを文書中に挿入することができる。これらとは少し異なるが、カーソル位置に指定したファイルの内容を挿入する機能や、現在の日付と時刻を挿入する機能もあるので、各機能を有効に活用すれば効率的な文書作成が可能になるだろう。
指定文字列に色を付けて表示する「強調表示」も用途によっては非常に便利な機能だ。この機能には2種類のパターンが用意されており、ひとつは、複数の文字列をグループに登録し、
グループごとに異なる色で強調表示を行えるもの(「強調表示1」)。グループは3種類用意されているので、強調文字として3色まで使い分けることができる。もうひとつは、文字定数として認識される文字列、コメントとして認識される括弧、コメント行として認識される文字列を設定し、これにより強調表示を行うというもの(「強調表示2」)。もちろん1文書に対して両方の設定が適用されるため、HTMLやプログラムコードの編集などに最適だ(MKEditorには、HTMLを色分けして表示するための定義ファイルがサンプルとして付属している)。この強調表示はエディタオプションのため、文書ごとに別々に割り当てられるほか、強調表示1の定義をファイルに保存しておくこともできる。
◆テキストファイルの管理に便利なプロジェクトマネージャ
強調表示以外のインターネット向けの機能としては、編集したテキストファイルに基本的なタグを自動的に付加して、HTMLファイルとして保存できたり、クリッカブルURL/クリッカブルメールアドレス機能や編集中の文章をメーラに送信する機能、漢字コードの自動認識/変換機能などを装備する。漢字コードの自動認識で対応するコードはShift JIS、EUC、JISの3種類。改行コードの自動変換(CR+LF、CR、LF)を行うこともできる。
プロジェクトマネージャを内蔵しており、頻繁に編集するファイルをフォルダで分類して管理することができる。ハードディスク上のあちこちに分散して保存されているファイルを一括管理して整理できるので、非常に便利だ。プロジェクトマネージャで管理しているファイルには実際のファイル名を変更することなくエイリアスという形でわかりやすい名前を仮に付けることができるのもありがたい。
エイリアスも使え、ファイルの管理に便利な プロジェクトマネージャ
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編集中ファイルの移動、コピー、リネームといったファイル操作をコンテキストメニューなどから行えるほか、タイムスタンプマネージャを使用してファイルのタイムスタンプを変更することも可能だ。よく使うファイルやフォルダ、プログラムなどをコマンドとして登録して呼び出す機能もある。「ファイルのプロパティ」から、現在編集中のファイルのバイト数、総行数、総文字数などを確認できるのも便利だ。
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