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2次元画像を立体風に加工するフィルタツール
BeMaker Version 2.6.5J
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バンプ処理というと難しく聞こえるかもしれないが、その基本はエンボスやレリーフといった、画像を立体風に見せる処理に似たものと考えていいだろう(同梱のドキュメントによれば「物体表面に擬似的に凸凹を発生させて、材質感を表現しようとするテクスチャマッピングの一手法」)。BeMakerのポイントは、光源の位置だけでなく輝度情報の取得範囲を指定したり効果を増幅するオプションによって、一般的なレタッチツールよりもきめ細かな設定ができる点にある。
もう一つ注目したいのが、画像変形メニューに用意されたコマンドだ。ここには水平や垂直の反転、回転といった一般的なものに加え、3D回転変形というコマンドがあり、これを使えば画像をX、Y、Zの各軸ごとに回転させたり、パースペクティブをつけることができる。 これらの機能を組み合わせれば、バンプ処理によってリアルなテクスチャを作成し、パースをつけて画像の一部に貼るといったことも可能になるわけだ。 バンプやフィルタ処理だけを見ればレタッチ系のソフトにも同様のものがあり、一般のユーザにとってはあえてBeMakerを選ぶ理由に乏しいかもしれないが、コラージュその他の2次元CG作成用の補助ツールとして使い出がありそうだ。
(福住 護)
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ソフト作者からひとこと
このソフトは、図形処理と画像処理の技術を組み合わせて、画像にいろいろな加工を施すものです。例えばバンプ作成は画像の輝度情報(モノクロへ変換)と図形処理のシェーディングを組み合わせたものであり、変形は図形処理のマッピングと画像処理の幾何変換を組み合わせたものです。さらに変形の応用として自己モーフィングの開発を予定しています。また、カタログ機能、印刷機能、カット(コピー)&ペースト機能等も追加していく予定です。 私は、札幌テクノパーク専門学校で図形処理や画像処理を、市販されているアプリケーション(Light Wave 3D、Adobe Photoshopなど)そのものを作る基礎的な技術として、プログラミングを通じ、学生に教えています。その中で図形処理と画像処理を組み合わせたり応用したりするといろいろな画像を作り出せるということを、さらにプログラミングによって自分の可能性をより広げることができるというようなことを学生に伝えたいわけです。したがって、各処理のインタフェースも学生が処理の内容や方法がわかるような操作にしてあるつもりです。 マスク処理では、マスクの種類に関係なく処理できる機能という要望もあり、半年ぐらい前に取りかかったこともありますが、デジタル画像である以上――隣のブロックの境界の画素がまったく異なる色である場合がある――理論的に処理範囲が広いほど完全には処理することができないと自分なりに判断したので今は開発していません。 今後も、図形処理と画像処理の技術を組み合わせたものや応用したものをBeMakerへ追加していくつもりです。もちろんいままでの機能の改良は随時行っていきます。 (若山 輝義)
※ この記事は、'98年12月17日に公開されました。
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