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完成度の高い横スクロール型シューティングゲーム
RADIAS for Windows95 Version 0.9a
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もともとパッケージソフトだっただけあって、ソフトの完成度は高い。さすがに最新技術が使われているわけではないので、「いまこのソフトを“買って”プレイするか?」と問われれば首を横に振るしかないのだが、気軽にプレイするには十分すぎるレベルといえるだろう。
難を挙げるとすれば、キーコンフィグがないことと、フルスクリーンでプレイできないことの二点だろうか。横スクロールのため、ジョイスティックでは方向操作が感覚的にずれるし、アクションゲームなのだからフルスクリーンでプレイしたい。もっとも、ジョイパッドを使用し、プレイ前に解像度を変更することでこれらの問題は解決するので、些細な点とはいえるが。 気軽に楽しめるシューティングゲームとしてお勧めの一本だ。
(芹澤 亮)
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ソフト作者からひとこと
「RADIAS」は、もともとNECのPC-9800シリーズ用に作成されたシューティングゲームです。まだMS-DOSというOSが主流だったころです。内容はオーソドックスだったものの、EGCと呼ばれるグラフィック専用チップの機能をフルに活用し、技術的レベルの高いものでした。同人ソフトとして販売され、雑誌にも何度か紹介されました。 「RADIAS for Windows95」は、Windowsプログラミングの研究が目的で作成しました。イベントドリブンのプログラミングの習得はともかく、あまりに遅い画面描画には泣いたものです。WinG(DirectX以前の、Windowsで高速描画を行うための環境)の考え方をもとにして、独自に高速描画処理の実装を行いました。 お勧めポイント1――i486DX/66MHzでもサクサク動く 486DXというのはPentiumの前のCPUです。「いまさら」ですね(苦笑)。 お勧めポイント2――単純明快シューティング 最近のゲームとは対照的。昔を知る人はノスタルジックな気分を味わえるでしょう。 お勧めポイント3――秀逸なBGM 唯一、今でも本当に「お勧め」といえる部分でしょう。GM(General MIDI)用ですが、聞き応えあり! このソフトのブランドにもなっている同人サークル「ALDiX」は現在も活動中です(私はもう引退しましたが)。作曲を得意とするメンバーが多いのが特徴でしょう。「RADIAS」では曲もぜひ楽しんでいただきたいと思います。 残念ながら「RADIAS for Windows95」は完全に開発を終了しています。公私ともに忙しくなり、ソフトを開発する時間もほとんど取れなくなってしまいました。このソフトをいまになって公開したのも開発に対する欲求が漏れ出したものです(苦笑)。今後はゆっくりとオンライン用ソフトでも作ろうと思っています。機会があったらまたお目にかかりましょう。 (Q.Yamada)
※ この記事は、98年9月17日に公開されました。
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