|
パターン設定が可能な高機能バックアップツール
MediaKeeper for Win95/NT
Version 1.21
バックアップの手順をパターンファイルとして保存し、そのパターンに従って作業を行えるバックアップソフト.ウィザードにより、初めてでも簡単に操作できる。ミラーリング、世代管理、圧縮バックアップに対応。同梱のタイムスケジュールランチャにより、自動バックアップも可能だ。
-
■こんな人にお勧め!!
-
それぞれに大容量ハードディスクを装備した複数のパソコンをLAN接続している、割とハードな人に有効なバックアップソフト。
パターン別バックアップ
多くの設定項目を持つバックアップソフト。バックアップの手順をパターンファイルに記録し、これに従ってバックアップを行う。
パターンファイルには、バックアップするドライブ、フォルダの指定から、日時指定、ミラーリング(削除されたデータはバックアップからも消す)などの設定ができる。パターンの作成には専用ウィザードが付属しており、対話的に選択肢を入力していくだけでパターンファイルを作ることができる。
複数のパターンファイルを連続実行することも可能で、コマンドラインからの連続入力も受け付ける。また、Windowsの終了時に、更新されたファイルのみをバックアップするような設定もできるし、日時指定によるバックアップも可能だ。
バックアップ先はドライブとして扱えるものならどのようなものでも可で、UNLHA32.DLLを使って圧縮しながらのバックアップもできる。ただし、リムーバブルメディアに分割してバックアップする場合だけは圧縮機能が使えない。
世代管理を行う機能もあり、この場合は日付記号(19971122など)といった名前のフォルダの下に、指定したフォルダがバックアップされる。世代ごとに日付記号が異なるため、バックアップ先の容量は必要になるが、遠い昔に削除してしまったファイルを復活させるようなときには利用できる。
ネットワーク経由で他のマシンのリムーバブルメディアにバックアップ
Windowsの仕様上、LAN経由で他のマシンのMOなどのリムーバブルメディアを扱おうとすると、ネットワークドライブとして扱われてしまう。それゆえ、いままでのバックアップソフトでは、ネットワーク経由での分割バックアップができなかった。
「MediaKeeper」はこうしたネットワーク経由での分割バックアップを可能にしてくれるため、サーバマシンに接続したMOを使って、クライアントマシンのハードディスク内容を分割してバックアップすることができる。複数のマシンを所有し、LANを構築している向きにはうってつけのソフトといえるだろう。もちろんスタンドアロンのマシンでも「MediaKeeper」の機能は十分すぎるほどだ。
-
-
画面上:パターン作成後に内容を変更する場合はこのダイアログが出る。非常に多くの項目があるため、最初は戸惑うかもしれない。
画面下:パターンはこのウィザードを使って対話的に簡単に作ることができる。ウィザードを使わない設定もある。
(藤田 洋史)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
業務アプリの開発を行っていた際に、ソースファイルのバックアップをファイラ(弊社「卓駆★」)で行っていたのですが、毎日同じ手順の繰り返しだったので、この手順を自動化できないかと思い、開発したのが「MediaKeeper」です。
複数枚にわたるリムーバブルディスクへのバックアップ処理は、開発中に苦労した部分ですが、この機能により、大容量ハードディスクもまるごとバックアップすることができます。また、スケジュール機能(付属の「TimeKeeper」を使用します)によって、自動バックアップも可能です。
これからも、使いやすさや機能の向上を目指して開発していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(コム・平栗 幸男)
|