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スタイル付きのテキストを作成できるエディタ
NuEdit
Version 1.0.4J
フォントの指定や装飾を行える「スタイル付きテキスト」を作成できるエディタ。サイズが32KB以上のファイルも扱うことができ、文字の配置やフォントの変更、画像の貼り込みなども可能なので、ワープロ代わりに使うこともできる。引用符を付けたり署名を登録しておけるなど、電子メールの作成に適した機能も備えている。
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■こんな人にお勧め!!
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ワープロほどの機能はいらないが、ちょっとした装飾を施した文書を作りたい人。電子メールソフト付属のメールエディタに使いにくさを感じている人。
エディタだけど、装飾ができる
「Cyberdogのメールエディタ機能に不満を感じて作成した」と作者が語る通り、テキストの装飾と電子メールの作成に求められる機能に絞られた比較的シンプルなエディタだ。したがって、プログラム開発時のソース作成や原稿執筆といった用途には向いていない。
外見上の特徴は何といってもカラーパレットを備える点だ。文字列を選択しておいてパレットをクリックすれば文字の色を変更できる。このほか、文書ウィンドウ上部にはツールバーを備え、フォントおよびポイントの変更、ボールドやイタリックといった装飾の指定が可能だ。さらにメニューコマンドでは白抜き文字にする「アウトライン」や、白抜きにしてさらに影をつける「シャドウ」、字間を広げる「エクステンド」、逆に間隔を詰める「コンデンス」といったコマンドもある。また、[オプション]メニューの[配置]コマンドでは、文字のセンタリングや右寄せ、両端揃えなどの指定ができる。
引用や整形も簡単に
編集機能では、文字列のドラッグ&ドロップが可能なほか、クリップボード内のデータの先頭に引用符を付けてペーストしたり、選択中の文字列に引用符を付けるこができる。またツールメニューでは日付や時刻をペーストしたり、指定の桁数で改行を入れる「整形」といった機能ある。また、電子メールに必要な署名を登録しておけるだけでなく、短文登録的に使えるクリッピング機能もある。もちろんこれらもスタイルつきテキストを使用可能だ。
(福住 護)
ソフト作者からひとこと
「NuEdit」を開発しようと思ったきっかけは「Cyberdog」のメッセージエディタです。「Cyberdog」を使ったことある方はご存じだと思いますが、スタイルの付いたメールを送ることができます。しかし、メッセージエディタにはバグがあり、長文の文書を作成することには向きません。しかもフォントやスタイル、カラーを付けるのは決して容易ではありません。そこでスタイルが扱えるテキストエディタがあれば便利だと思ったわけです。いろいろなエディタを使ってみましたが、インタフェースに難があるものばかりで、満足いくものがありませんでした。それならば、自分で作ってしまえばよいではないか、というのが始まりでした。
開発中、苦労した点は何といっても、インタフェースです。見た目も格好よく、なおかつ使いやすいデザインにするまでに、いろいろなアイデアを出しました。
きっかけは「Cyberdog」でしたが、漢字コードや、他形式で保存できたり通常のエディタとしても十分な機能を持っていると思います。ぜひ、あなたのデフォルトエディタにしていただきたいと思っています。
現在、Ver.1.1をリリースしています。このバージョンでは、英語メニュー版/日本語メニュー版を用意しています。機能面では、SimpleText ReadOnlyファイルで保存できるようになったほか、文字色や背景色の設定、フォントスクリプトの同期設定などが行えるようになっています。今後は、細部のチューニングを行い、ユニークな機能を搭載していくつもりです。
なお、「NuEdit」に関する最新情報は、http://www02.so-net.or.jp/~misawa/NuEdit/index.html をご覧ください。
(三沢 徳章)
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