もちろん最新版に追加されたのは素材だけではない。今年も「筆まめ」は更なる使いやすさ求めて新たな機能や既存機能の向上を行なっている。

テンプレートを選んで、文字を入力すると自分だけの「賀詞ロゴ」を作る事が可能。1文字ずつレイアウトやデザインも変えられる。

長い住所、会社名などレイアウトが崩れやすいパターンも綺麗にレイアウトできる。

「筆まめ」で作成した年賀状のデザインをセブン-イレブンのマルチコピー機で印刷できる。すぐ印刷したいときや、出す枚数が少ないときに便利だ。ただし残念ながら宛名面の印刷には対応していないので注意してほしい。

年賀状の宛名面を美しくレイアウトする「美麗レイアウト」機能ももちろん健在だ。

プロ書道家が監修したという本機能を用いれば、長い住所や連名も自動で美しくレイアウトしてくれる。

宛名書きに最適なフォント「流麗行書体」と、この「美麗レイアウト」機能により、格調高く美しい宛名面を自動で作成する事ができる。

「年賀状はやはり手書きでないと……」といった意見は筆者もよく耳にするが、大量の年賀状を手書きで作成するのは毎年毎年多大な労力を必要とする。

しかし、それで年末になって慌てて手抜きの年賀状を送ったり、ましてや年賀状を送るのを止めてしまうのでは本末転倒も甚だしい。

まずはそんな食わず嫌いを改めて、本ソフトを利用してみてほしい。

その使い勝手の良さから、忘れかけていた年賀状作成の楽しさや、便りを送る喜びをきっと取り戻せる事だろう。

本年は激動の年となった。

新しい生活様式が始まり、人に会う機会もぐっと減ってしまった。

そんな時だからこそ、古くから続く習わしを見直し、人と人とのつながりを大事にしていかなければならないのではないのだろうか。

今年の年賀状は、去年までとは違う意味合いを持つと筆者は考えている。

普段は年賀状を出さない方も、今年だけは年賀状を出してはいかがだろうか。