次に設定すべきは「保護」タブの項目だ。「プライバシーシールド」を有効にすると、不正アクセスから個人情報を保護できる。不正アクセスがあった際は警告が表示され、アクセスをブロックする事ができる。有料版の機能である「リアルタイムプロダクト」は、リアルタイムでパソコンを監視し、スパイウェアからの攻撃を防ぐ。
カメラを搭載していれば、パソコンの不正使用を防ぐ「フェイスID」機能も使用できる。これは、パソコンのカメラを使い、パソコンにログインしたり、スリープを解除したりする人物の写真を撮影する。不正アクセスを行なっている相手を特定できる機能だ。
「Advanced SystemCare 12」では、新たに「ブラウザトラッキング」機能が追加された。プライバシーに気を遣う方は、Webサイトの閲覧時、Cookieの削除やプライベートブラウジング(シークレットモード)機能を活用して、できる限り個人の特定を防いでいる事だろう。しかし、デジタルフィンガープリントという技術を使うと、Cookieがなくてもユーザーを特定できてしまうのだ。この「ブラウザトラッキング」機能は、デジタルフィンガープリントを偽装し、個人の特定を防いでくれる。更にWebブラウザの利用終了時に閲覧履歴を自動消去する事で、Webブラウザを安心して使用できる。
その他の細かな調整は「ツールボックス」タブに任せよう。Webブラウザの最適化、メモリやディスクのクリーンアップ等、28種類の項目から個別に最適化やクリーンアップを実行できる。中でも注目なのが、有料版で使用できる「Winフィックス」機能だ。デスクトップから「コンピューター」や「ゴミ箱」のアイコンが消えた、Microsoft Edgeが正常に動作しないなど、簡単なパソコンの問題ならこのソフトで修復できる。
本ソフトを紹介するにあたり、8年前に購入した古いWindows 7パソコンに導入して効果を試してみた。元々10分近くパソコンの起動にかかっていたが、「クリーン&最適化」を実行しただけで、1〜2分程度までに短縮された。また、iTunesやWindows Media Playerなどの重いソフトも快適に起動・操作できるようになった。
新しいパソコンの購入を検討しているなら、購入前に一度本ソフトを試してみてはいかがだろう。上手くいけば、投資額はずいぶん抑えられるはずだ。